2010-01-01から1年間の記事一覧

キダチアロエ

我が家のアロエの植え込みで、12月のはじめころから、花が咲いている。 (2010/12/23 撮影) (2010/12/08 撮影)我が家のアロエは、前の住人の方が植えられていたもので、玄関のすぐ脇に、生垣のように植わっている。伸び放題で、形が定まっていないうえ…

左と右5

坂本賢三(1982)『「分ける」こと「わかる」こと』講談社新書(今は、講談社学術文庫に入っているらしい)を読み返していると、ピタゴラスが10種の対を挙げているらしい。つまり、有限と無限、奇数と偶数、一と多、右と左、男と女、静と動、直と曲、光と闇、…

左と右4:奥野良之助「人と生き物48講」

左と右というような、対立するような項目について考えるときに、奥野良之助さんの「人と生き物48講」をよく読み返す。元の文章は1960年代の後半から1970年にかけて、その当時のタウン誌に書かれたものだから、取り上げられている話題については、遠い昔の話…

左と右3:左ヒラメに右カレイ

「左ヒラメに右カレイ」という言葉がある。この言葉自体は、左とヒラメで冒頭の音が対応しているから、覚えやすいものだろう。ところが、いざ口にしたときに、ヒラメの何が左に、カレイの何が右に対応しているのだろうか。さらに、実物を前にしたときに、こ…

左と右2:動物のこと

先に述べたような左右の方向性を理解することに関して、私自身、“勘”が悪いとずっと思って来た。子供の頃から、左利きということもあって、多数派の人とは動きが違うこともあったし、私の両親も、右と左についてきちんと教えてくれなかったように思う。それ…

キジバト2

(2010/12/05 撮影)上のような羽を庭で拾った。たぶん大きさからして、キジバトだろうと思ったのだが、一応写真に撮ってみた。キジバトについては、今年の10月に、全体の写真を掲げたことがある。それで、今回の文章も、そこへの「追記」ということでも構わ…

左と右

先に、フジの巻き方のところで、右巻き左巻きが問題になった。植物の蔓の巻き方について、日本の植物学の世界だけは、牧野富太郎の影響のためか、普通とは逆の呼び方をしていた時期があったらしい。もちろん、二つの巻き方を識別していることでは変りなく、…

シマハナアブ、シオギク2

昨年紹介したシオギクは、今年は一面に広がって、なかなか壮観となっている。海岸に生えている野草でも、こんなに美しいのだと、ちょっと誇らしい気分である。 (2010/12/02 撮影)昨日、昼間に眺めてみると、その周辺に昆虫が乱舞していた。たしかに、近づ…

ツノロウムシ

この動物は、ナンテンの枝に付いていたのだが、こういうなんの動物かもわからないようなものを写真に撮ってみようと思うのも、先にワタムシを調べていたときに、このあたりの動物の写真を見ていたからだろう。 (2010/11/28 撮影)いつもの福光村昆虫記によ…

フジの巻き方

牛馬童子のところの木に、フジが巻き付いていて、それが右巻きなのか左巻きなのかで、妻とちょっと議論になった。近くの立て札には以下のようになっている。 この春に、オカフジのことを書いていたときに、植物雑学事典のところを見ると、フジ(ノダフジ)は…

牛馬童子像

先の日曜日、福定の大イチョウを見た後で、牛馬童子像を見に行った。この牛馬童子像は、熊野古道中辺路のシンボルみたいなところがあり、そこら中で写真やレプリカなどを見ることが出来る。ところが、実際に現地で見てみると、意外なほど小さくてびっくりし…

福定の大イチョウ

先の日曜日に、中辺路にある福定の大イチョウを見に行って来た。このイチョウはものすごく有名で、インターネットを検索するだけで、素晴らしい写真がいっぱい見つかるのだから、私のヘタクソの写真などは付け足しにもならないものだろうが、それでも、「名…

キゴシハナアブ

昨日取り上げたキンバエの一種を調べていて、たまたま同じハエ目のところを眺めていて、以下のキゴシハナアブという種類が同定出来た。 (2010/11/21 撮影)おそらく、ハエ目のところを睨んでいなければ、ハチだと思って、そちらの方を見ていたに違いない。…

キンバエの一種

このところ、わけのわからない同定の難しい種類ばかりを挙げているので、ついでにハエの仲間を取り上げる。 (2010/11/21 撮影)ツワブキの花の上に止まっていたから、腐敗したものにたかるハエとは違うのではないかと思って、写真に撮った。いつもの岐阜大…

ワタムシの一種

路傍百種のことを考える前ならば、以下のような昆虫が目についたとしても、振り払って終わりだっただろう。それが、ネットのどこかで、似たような写真を見たような気がして、写真を撮ってみようと思うから、不思議である。 (2010/11/21 撮影)いつもの岐阜…

テリミノイヌホオズキ

この植物は、我が家の周辺の空き地を散歩したときに生えていたから、そのうちに我が家にも進出してくるだろうと思っていたら、今年、花壇の片隅に小さな株が一本だけ生えて来た。その名前については、ナスビの仲間でイヌがつくものとうろ覚えをしていたのだ…

イヌビワ

イヌビワの木は、我が家に1本だけ生えている。駐車スペースのところが、岩組みになっていて、その隙間から生えて来ている。私たちが住み始めた2007年頃は、小さな芽生えだったのが、今年は実をつけているのが目立つようになった。おそらく、私たちが住む前…

ゴミムシの一種

このような小さな甲虫類は、同定が難しいだろうなと思いつつ、写真を撮ったのだが、まさに飛び切り難しい分類群に出くわしたようだ。 (2010/11/07 撮影)いつもの岐阜大学のサイトをじっと目を凝らして眺めると、オサムシ科のホシボシゴミムシかなあとも思…

タマスダレとハマオモトヨトウ

今回取り上げる種類は、昨年既に取り上げた種類であるが、両者の関係は初めて気がついたので、掲載したい。 (2010/10/02 撮影)タマスダレは、今年の猛暑で夏の間葉っぱもほとんど枯れてしまったと思ったのだが、秋になって雨が降って一気に蘇ったように花…

井崎正敏 (2008)「“考える”とはどういうことか?―思考・論理・倫理・レトリック」

前に、メタファーとメトニミーが演繹と帰納にそれぞれ関わっているのではないかと書いた。そんなことは、誰かが以前に考えているに違いないと、その後いろいろ調べていると、井崎 正敏 (2008)の「“考える”とはどういうことか?―思考・論理・倫理・レトリック…

ツユムシ2

(2010/11/03 撮影) このような緑色のバッタが、案外、同定が難しいことは、以前に、サトクダマキモドキやツユムシ?の幼体を取り上げたときに、感じたものだった。今回の種類も、わかるかなあ?と思って、写真を撮った。福光村昆虫記のページによれば、ツ…

スカシヒメヘリカメムシ?の幼虫

(2010/09/29 撮影)この赤い虫は、庭の小石の上に乗っていて、ほんの1mm ほどの小さな点にしか見えないものだった。最初はダニかと思ったのだが、写真にとってよくよく見てみると、触角はあるし、足も6本だから、昆虫に間違いないところまではわかった。…

タチツボスミレ

このスミレは、今年の初夏に、となり町の海岸に生えているものを株ごと持ち帰って来た。岩場に生えているものなら、掘り取るのには抵抗があるところだが、道路際からアスファルトにはみ出したように生えていたから、道路の掃除にでもなれば、間違いなく取り…

藤白神社の楠

名木のついでに、昔の写真ではあるが、和歌山県海南市藤白神社の楠を掲げる。 (2001/09/24 撮影)この楠は、知る人ぞ知る有名なものだろう。南方熊楠の名前は、この神社の楠にちなんだものである。それだけでなく、熊野街道の熊野への入口として、藤白峠を…

生家のマサキ

「名木」と言うものが、名前がついて、人々に認識されている木ということからすれば、私の心の中にある木として、私が生まれ育った家にあったマサキを取り上げたい*1。それは、私が高校を卒業する年まで住んでいた実家にあった。今も実家はそこにあるのだが…

熊野速玉大社のなぎの木

「名木」のカテゴリーについて、ほとんど書いていないが、先日熊野速玉大社で「なぎ」の木を見たので、書いておきたい。 ('10/10/10 撮影)神社の説明板によれば、平重盛が植えたとのことで、幹まわりが6m、高さ20mで、国内で最大のなぎの巨木だという…

佐藤春夫記念館

10月前半の三連休のときに、和歌山県新宮市の佐藤春夫記念館へ行って来た。そこは、熊野速玉大社の駐車場のすぐ前で、以前にも何回か通り過ぎたことがあったのだが、中に入ったのは初めてだった。しかも、佐藤春夫がどういう作家であるかも、ほとんど知らな…

キジバト

キジバトは、我が家の庭に以前から来ていたと思うが、水鉢を置いてから、水飲み場所と決めたようで、我が家の庭に滞在する時間も増えたように思う。 (2010/10/13 撮影)大胆なのか図々しいのか、あまり逃げないので、かなり近くまで近寄らせてくれて、私の…

ヨモギ、カワラヨモギ2

しばらく書かなかったのは、メインで使っているパソコンが10月11日に壊れたからで、復旧するまでの間、古いパソコンを引っ張り出して来て、しのいでいた。ハードディスクが壊れて、交換ということになったのだが、不幸中の幸いとしては、保証期間中で費用が…

内井惣七の「科学哲学入門」

この本は、どういう経緯で買ったのか思い出せないのだが、おそらく、誰かが勧めていたのと、機会があったら科学哲学全般のことを勉強しようという気持ちが一致して、買ったのだと思う。買ったのは、2002年と書き込みがある。しかし、その後まったく読んだ気…