2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
先に「パースの三項図式によるレトリックの解釈」で概要を述べたことを、実際のメタファーに適用してみたい。 メタファーが、何らかの喩えるもの(喩辞)で、何らかの喩えられるもの(被喩辞)を表現することであるとするならば、上の図のようにパースの三角…
今年のはじめに、メトニミーやメタファーの実例を調べようとして、夏目漱石の「坊っちゃん」の登場人物のことを青空文庫で調べていたら、、結局全部読んでしまった。これまでに何回読んだか覚えていないが、年をとったせいか、単なる痛快物語ではなく登場人…
先の「メタファーの分類(改訂版)」のことを考えていて、「メタファー研究の最前線」という本の中の瀬戸賢一「メタファーと多義語の記述」という論文で、いろいろ興味深い記述を見つけた。この本の元になったシンポジウムのハンドアウトは、こちらの PDF で…
先の「メタファーの分類(改訂版)」で示した図式を、パースの三項図式(記号−対象−解釈内容)によって、解釈してみたい。パースの思想全体を理解しているとはとても思っていないので、今後も変更があるかも知れませんが、まずは試論として、読んでみてくだ…
昨年の年末に、京都大学霊長類研究所の研究で、「チンパンジーにも「黄色い」声!?」という記事が、新聞に載っていた。視覚情報の特定の特徴(eg. 色)と特定の音声の特徴(eg. 音の高さ)の間での対応付けが、チンパンジーでもおこなわれているということ…
先に「認識の三角形とパースの記号論」で、メタファーを3つに分けることに触れた。そのことにどれだけのオリジナリティがあるのかはよくわからないので、これから考えていくことになるが、まずはこれまでに述べたことの概要を述べて、アイデアのプライオリ…
12月中は、妻の母の入院・逝去と続いたために、ブログを書く気になれなかった。知り合いの方で、このブログを見ておられましたら、年賀状を失礼させていただいていますこと、ご了解ください。年が改まって、松の内も過ぎたので、ブログも再開したい。 「路傍…