2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

自然博物館における標本の意義:タイプ標本

タイプ標本は、新種を発表するときに基づいたものであり、その永久保存が国際的な命名規約に定めてあるから、国際的にも科学的にも文句なしに重要な標本と見なされている。しかし、命名規約自体は、法律の条文集のようなものであり、少々読んだくらいでは歯…

きしわだ自然資料館

標本について考えていて、きしわだ自然資料館の3階の剥製の展示を思い出した。見に行ったのが数年前なのだが、今でも続いているのだろうか。ここの剥製は、あるコレクターが集めたものを、市が引き受けたらしい。剥製の寄贈を受けるに当たって、いろいろな…

自然博物館における標本の意義

この文章は、先の和歌山県立博物館の特別展解説書を読んでいて考えたことであり、標本に対する私的なメモである。このことは、以前に述べた「本物とはどのようなものか 」「なぜ本物を展示するのか:反「レプリカ礼賛」 」にも通じることでもある。自然博物…