2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

シネクドキとメトニミーの区別について:ネット上の論文から3

今回は、山本幸一(2001) の「言語における概念化―メトニミーの観点から」(PDF)を取り上げる 。この論文も、今年のはじめにレトリックについて学び始めたときに、ずいぶん参考にさせてもらった。今回は、以下の図について考えてみたい。 左側が上記の著者に…

シネクドキとメトニミーの区別について:ネット上の論文から2

昨日に続いて、ネットに公開されている論文から、シネクドキとメトニミーの区別について考えてみたい。今回は、内山和也(2007)「 転義法における隣接性と事実の上の関係−換喩についての一考察」を取り上げる。 この著者は、日本の学界の主流が、佐藤や瀬戸な…

シネクドキとメトニミーの区別について:ネット上の論文から1

昨日、シネクドキとメトニミーの区別について、class と individual の区別を適用することを論じたので、そのことを踏まえて、ネット上で読むことができる関連する論文について、いくつかのコメントを書いて行きたい。元来、このような分野についてきちんと…

シネクドキ(提喩)の位置づけ

以下の図は、瀬戸(1995) の「認識の三角形」を少し改変したものである。 この図をにらんでいると、いろいろなことが思い浮かんでくる。それぞれのレトリックの基礎となっている類似関係、包含関係、隣接関係などという関係は、生物の分類でも重要なものだろ…

セイヨウタンポポ

我が家の庭で、今のところ1本だけタンポポが生えていて、11月中旬頃から、ぽつぽつと花をつけている。 あまり種類の同定にはこだわっていなかったのだが、花の下のところが反り返っているので、セイヨウタンポポの仲間であると思っていた。いつものこのペー…

トウネズミモチ

冬になって、生物の変化に乏しくなったので、少し間があいてしまった。“植物の実”シリーズとして、トウネズミモチを取り上げたい。 この植物は、我が家の庭のあちこちで芽吹いている。たぶん、以前は刈り取られていたのだろうが、私たちが住み始めてからは放…

ピラカンサ(トキワサンザシ)

2年前に我が家に住み始めたときに、空地の部分に、ピラカンサの小さな木が生えていた。通り道にトゲのある枝がはみ出してきて邪魔になるのだが、適当に枝を切りながら、大きくなるのを期待していた。ところが、ある“工事”のときになぎ倒されてしまった。そ…

シオギク

シオギクの黄色い花が目立つようになってきた。我が家のものは、前に住んでいた海の近くの家の周りに生えていたものを、今年の春に移植した。生えていた場所が、他の草も生えている場所だったので、ひょろひょろ丈が高くなっているが、なんとか花をつけると…

スイセン

スイセンの花が、少し前から咲き始めた。我が家の庭には、前の住人の方が植えられたものが、何種類か植わっている。それぞれ開花時期が違うようで、これから春に向かって少しずつ咲いて行く。今咲いているものが一番野生的なのか、よく株分かれしていて、数…

カワラヨモギ

我が家の庭には、カワラヨモギが3株ほど生えている。それぞれが、前に住んでいた海の近くの家から植物を運んだときに、いっしょについてきたものと思われる。その株が冬の芽を出し始めた。 (2009/11/24 撮影) 夏の間には、コスモスのような青々とした葉を…