2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
レトリックのことを学んでいて、メトニミーのうちで、「全体と部分の関係」に関するものは、partonymy と呼ばれるらしい。「空間・場所の近接関係」の toponymy と、並べて説明されている。ところが、瀬戸賢一がメトニミーからシネクドキの区別を強調すると…
前回の記事で、メタファーを細分することについて述べたが、少し補足したい。 ある種のメタファーが2重のシネクドキで説明されることは、グループμの本「一般修辞学」で述べられているらしい(直接参照していないので、佐藤信夫の「レトリック感覚」などの…
先に、「シネクドキ(提喩)の位置づけ - ebikusuの博物誌」のところで、瀬戸賢一の「認識の三角形」について触れた。実は、その図は、講談社新書の「メタファー思考」の本の末尾についている「メタファー早分かり」から引用したのだが、瀬戸の多くの本につ…
年末から、少し間が空いてしまったが、今回は、染谷 聡 (2003) 色彩表現におけるメトニミーとシネクドキの統合 (PDF)を取り上げる。この論文は、題名の検索で引っかかってきたものであるが、いかにも“紀要”の論文という感じで、論文としての形式は整っては…