ヨモギ、カワラヨモギ2

しばらく書かなかったのは、メインで使っているパソコンが10月11日に壊れたからで、復旧するまでの間、古いパソコンを引っ張り出して来て、しのいでいた。ハードディスクが壊れて、交換ということになったのだが、不幸中の幸いとしては、保証期間中で費用がかからなかったこと、なによりもデータがなんとか読み出せたことで、だいぶショックから立ち直って来た。それでも、壊れた日の数日後に締め切りの書類があって、一から打ちなおしているときには、泣きたい気分だった。それに、いったん飼い慣らしたソフトを順番に立ち上げて行く作業は、時間もかかるし、楽しくない。

このブログでは、日記的なことを書くつもりはなかったのだが、路傍百種で季節の変化を書いたり、時間的な変遷を書き連ねたりしているようなので、私にとっての大事件として書き留めておきたい。

しばらく書かないと、観察する意欲も落ちてくるようで、新たな写真もあまり撮れていないので、古い写真から取り上げたい。



(2010/10/06 撮影)

(2010/10/08 撮影)

ヨモギは、我が家に当たり前のように生えていて、これまで取り上げるチャンスがなかったものである。春に新芽が伸びて来たところを掲げてもよかったのだが(妻の母がよもぎ餅を作ってくれた)、花を見てからと思っているうちに、チャンスを逸するところであった。

いつもの植物雑学事典によれば、花は筒状花のみということで、長く伸びているのが雄しべかと思ったが、これまたいつもの福岡教育大学のページでの花の拡大図によれば、めしべの柱頭を紅色の部分が取り巻いているようだから、この部分がたぶんおしべなのだろう。そうすると糸のように長く伸びているものや、先割れして外側へ巻いているものが雌しべの柱頭らしい。

植物雑学事典によれば、道路の法面などに吹き付けられる種子は、「日本産はごくわずかであり、多くは朝鮮半島から中国であるとのこと」で、我が家の現状からすれば、そういう起源のものが混じっている可能性が大だろう。でも、少し調べてみると、ヨモギ自体が史前帰化植物でもあるらしい。日本のものと大陸のもので、形態的もしくは遺伝的に分化しているのでなければ、外来種だからと目の敵にすることもないと思えるのだが…。


昨年の12月に、カワラヨモギを取り上げた。その花もついでに写真を撮ったので、以下に掲げる。



(2010/10/08 撮影)


ヨモギもカワラヨモギも、Artemisiaという属らしい。アルテミアは水生の甲殻類だが、どちらもギリシア神話の女神の Artemis から来ているらしい。