タチツボスミレ

このスミレは、今年の初夏に、となり町の海岸に生えているものを株ごと持ち帰って来た。岩場に生えているものなら、掘り取るのには抵抗があるところだが、道路際からアスファルトにはみ出したように生えていたから、道路の掃除にでもなれば、間違いなく取り除かれてしまうものだということで、あまり心の痛みを感じることもなく、ごっそりと抜いて来た。

大きな株をふたつに分けて、2ヶ所に植えた。ひとつは日当たりが良すぎたのか、夏の間に枯れてしまったが、写真を撮った場所では、無事に根付いたようで、秋になってから、いくつか花をつけてくれた。



(2010/10/24 撮影)

おそらく、春にも花が咲いていて、そちらがメインの花の時期なのだろうが、春の先走りとして、秋にも花をつけるのだろうか。

我が家のスミレとしては、以前にアリアケスミレと同定したものがある(この同定にあまり自信がないのだが)。それとは葉っぱの形が違っていて、ハート型になっているから、タチツボスミレだと思っていたのだが、いつもの植物雑学事典を見ると、ナガバタチツボスミレ、コタチツボスミレなど似たような種類があるようだ。葉っぱの細かな違いについてはあまり細かく観察していないので、一応は典型的なタチツボスミレと同定しておく。