アブラナ科の花:ミズナ、味美菜、ブロッコリー2、葉ボタン、ルッコラ

3月の初めに少し暖かくなり始めると、アブラナ科の花が次々と咲いて、庭や畑に彩りを与えてくれた。個別に取り上げているとチャンスを逸しそうなので、一気に掲げる。


●ミズナ
ミズナは、秋にタネを蒔いて、葉っぱを少しずつ取ってはサラダにして食べていたのだが、3月になるとトウが立って来て、いっせいに花をつけた。その花も、今はもう盛りを過ぎて、花もほとんど終わりかけているようだ。




(2013/03/09 撮影)


●味美菜
味美菜は、園芸の本の付録にタネが付いていたものである。ネットで検索すると小松菜の一種ということである。この種類は、食用に植えたつもりなのだが、結局食べずに花を楽しむだけになっている。一昨年に植えたものは、結局食べるほどには大きくならず、昨年の春にタネを取っておいたものを、今シーズンに蒔いたのも、冬の寒さで大きくならないままに、春になって花をつけている。上のミズナに比べると、花びらの黄色が濃くなっている。



(2013/03/23 撮影)

(2013/03/17 撮影)


ブロッコリー
ブロッコリーの花は2010年にも取り上げたことがある。そのときにも、畑の作物をいつまでも片付けずに置いていて、収穫の時期が終わった後、花を楽しむことを書いている。このように並べてみると、上のものに比べて、花びらの黄色味が薄いようだ。



(2013/03/17 撮影)

(2013/03/23 撮影)


●ハボタン
ハボタンは、お正月の寄せ植え用に、苗が売っているのをよく買ったりしてきた。この路傍百種の種類としてはこれまでに取り上げたことはなかったが、花が咲いた後のタネの莢に付いたアブラムシを取り上げたことがあった。その花を以下に掲げる




(2013/03/23 撮影)

以上のすべての種類は、植物についていつも参照している岡山理科大学のページによれば、アブラナ科でしかもBrassica 属に含まれる種類らしい。ハボタンはキャベツと同一種で、Brassica oleracea L. var. capitata であり、ブロッコリーも変種の違いではあるが、Brassica oleracea L. var. italica ということで、同一の種類である。ミズナは、ハクサイやカブとは変種としては区別をされるようだが、Brassica rapa ということでは同一種である。味美菜はコマツナだとすると、Brassica cempestris ということで、やはり、Brassica 属ということになる。別に、意図したわけではないのだが、このところ一気に黄色いアブラナ科の花が咲いたと思ったら、それらがすべて同じ属のものだったことになる。


例年は、これにナノハナが前年のこぼれタネから生えて来て、菜花として食用にするのだが、今年は秋に寒くなるのが早かったのか、まったく生えて来なかった。このナノハナもBrassica rapa ということで、ミズナ、ハクサイなどと同一種ということになる。


ルッコラ
以上に加えて、少し毛色の変わったアブラナ科の花が咲いた。ルッコラは、以前からも妻が苗を植えていたようなのだが、あまり大きくならず、昨年初めて花を見たときに、形や色はかなり違っているようだが、まさしく十字状のアブラナ科の花だと意識した。



(2013/03/17 撮影)

これまでもイタリア料理で食べていたかも知れないのだが、昨年、知り合いからいただいたもので、食品として味も意識するようになった。それで、昨年の秋に植えた苗で、冬になるまでは、葉っぱを少しずつ摘みながらサラダに入れて食べていた。冬になって、ほとんど成長しなくなって、葉っぱも堅くなって食べられなくなっていた。春になって、花茎が伸びて上の花が咲き始めた。