冬に咲く植木の花:ウメ、ボケ、ツバキ、サザンカ2

冬の寒い間、庭の観察をほとんどやっていなかったのだが、植木に咲いた花で、写真に撮っていたものを取り上げたい。この数年いつも取り上げ損ねているので、一気に掲げる。


●ウメ
我が家のウメは、2008年の春の終わりに、DIY の店で買って来た南高梅の苗木を植えたものである。最初の数年はあまり成長せず、花もほとんど咲かなかったのが、昨年あたりからかなりの花が咲くようになった。



(2013/02/02 撮影)



(2013/03/09 撮影)

1本しか植えていないので、受粉にはよくないのだろうが、昨年は、当初20個くらいは結実していて、期待したのだが、途中でアブラムシにやられて、結局大きくなったのは数個だけだった。今年も残っているのは、同じような数のようだが、昨年よりは多く実ることを期待している。

ウメは、今の家に住み始める前に、路傍百種として一度取り上げたことがある。その当時は、身近に見られる植物をなんでも取り上げようと思ったのだが、対象が絞れず長続きしなかった。


●ボケ
我が家のボケの木は、以前の住人の方が植えられたものが残っている。アロエやバラの木と寄せ植えになっていて、他の植物の勢いに負けていたのを、他の植物を切って、ボケを優先するようにしたら、この数年はよく咲くようになって来た。



(2013/02/02 撮影)



(2013/03/09 撮影)

1月の末頃から咲いていたから、かなり長い間花が続いていることになる。花の初めの時期には、果実も枝に付いたまま残っていた。果実酒にできるそうだが、試したことはない。


●ツバキ
ツバキの木は、今の家に住み始めてすぐの2008年の春に、それまで妻の実家で鉢植えにしていたものを、庭に植えつけた。



(2013/02/02 撮影)



(2013/03/09 撮影)

我が家の庭に植えつけたにしては、比較的順調に伸びて、枝ぶりなども大きくなって、毎年それなりの花を付けてくれるのだが、問題なのは、我が家の庭を吹き抜ける北風が強くて、花が痛めつけれることである。冬の季節風のちょうど通り道に植えてしまったようで、風にたたきつけられて、つぼみが傷付けられるようで、花が咲いたときには、フチが黄ばんだものになってしまう。1月末から咲いていたが、その頃の花は特に痛々しかった。


サザンカ
サザンカは、昨年末に一度取り上げた。それらは挿し芽から大きくしていったもので、白とピンクの花だった。それらが4本ずつ育っているのだが、それだけでは生垣にするのに足りないので、DIY の店で苗木を2本買って来て、昨年の春に植えた。それらが、白とピンクの花が終わる頃から、真紅の花をつけはじめた。



(2013/03/09 撮影)

ちょうど、ツバキの花と並べるためにここに掲げる。並べて見ると、ツバキの雄しべなどは中心部に集まって、根元が融合しており、花びらもそれを取り巻くように筒状に覆うようだ。一方、サザンカの方は、雄しべが散らばっていて、花びらも平面的に広がるようだ。それで、ツバキの場合には、花のかたまりごとボットリ落ちるのに、サザンカはバラバラになって散ることにもなるのだろう。


今の家に住み始めた時に、冬の間、花がなくて、寂しい庭だと思ったが、少しずつ咲く花も増えてきたようだ。