小林オレンジ

このミカンは、産直の店に出ていた。出荷者が知り合いの方だったので、躊躇なく購入。4個入って250円だった。




(2013/02/17 撮影)




(2013/02/19 撮影)

売り場の案内には、「見た目は夏みかん、でも中身は温州みかんのようで、味はさっぱりしています」と書いてあった。たしかに、外皮の色に比べて、果肉の部分は黄色味が濃くて、夏みかんの味に、温州みかんの風味が加わった感じがする。それでも、基本の味は夏みかん系なので、やや苦味があって、グレープフルーツが黄色くなった感じ。生食にするには、少しクセがあるような気がする。果汁がいっぱいなので、ジュースには適しているようだ。

売り場に、マーマレードのレシピが置いてあったので、妻は残りのもので作ると言っている。それはまた追記したい。

この品種の由来などについては、ネットで検索するだけでは、ぴったりするものに出会えなかった。小林ミカンで検索すると、少しは該当するような記述が見つかるようだ。出荷しているのが知り合いのKさんなので、次に出会ったときに尋ねることにしよう。



(2013/03/02 追記):〈キトロロギストXの記録〉というブログを見ていると、〈小林みかん〉を扱っておられた。ここで取り上げた〈小林オレンジ〉に該当するようにも思えるので、触れておく。

小林みかんというのは、ナツダイダイと温州みかんのキメラであるらしい。つまり、ライオンの頭に羊の身体といったように、ひとつの生物の中に異なる生物が合体したものらしい。それで、こちらの記事では「表皮(L-1)がウンシュウミカンで、内部(L-2+L-3)がナツダイダイ」と書かれているのだが、別の記事では「果皮がナツダイダイで、果肉がウンシュウミカン」と書かれていて、矛盾している。私が食べた〈小林オレンジ〉は後者のように思える。

実は、最初の記事では、表皮にガンマ線を当てて、表皮(L-1)を破壊したときに、果肉がどの表皮を起源としているか調べようとしているのだが、このあたりの果皮の各層の意味が混乱しているようで、よく理解できなかった。



(2014/02/19 追記):昨年、上の記事を書いた後に、マーマレードを作ったのだが、皮のアク抜きが足りなくて、苦味が強くて、美味しいものにならなかった。今年も同じものを見つけたので、リベンジで、十分過ぎるくらいにアク抜きをすることにした。



(2014/02/17 撮影)

結果は、オレンジ色も美しくて、少し苦味があるけれど、まろやかで、見事なマーマレードが出来上がりました。あまりによく出来たので、妻は近所の人におすそ分けをしたようだ。


(2014/02/19 撮影)