宮川早生、田口早生、上野早生
このところ、更新をサボっていたら、いつの間にか一ヶ月になろうとしている。温州みかんで、取り上げていない品種を見つけるたびに、写真を撮っているのだが、溜まってしまうと、写真を見ただけでは、どれがどれだったか、まず思い出せない。写真に撮ったときのことをなんとか思い出しながら掲げる。
●宮川早生
このミカンは妻の実家がある海南市の産直の店で買って来た。
(2013/11/27 撮影)
温州みかんのことを取り上げはじめたときに、品種のことを調べてみると、ほとんどの品種の起源が、この宮川早生に行き着く。Wikipediaの記述では以下のようになっていて、相当古い時代から作られ、しかも今もなおメインの品種の地位を保っているらしい。
1910年頃に福岡県山門郡城内村(現柳川市)の宮川謙吉邸にて発見された枝変わりを、1925年に田中長三郎が発表した。育てやすく収量性が良いなど優れた特徴を持つため、古くから全国的に広く栽培されるようになった。
今回買ったものも、他に買って来たものと食べ比べてみても、かなり美味しい部類に入るものだった。それだけこの品種が優れているのだろう。また、田中長三郎のことは、安藤みかんや、八朔のところなど、これまでにも何度か取り上げた。
●田口早生
(2013/12/01 撮影)
この写真のミカンは、地元の産直の店で買って来たが、上の宮川早生を買ったときにも買って、気に入ったものだった。他の温州みかんに比べて、比較的高い値段がついていたように思うが、かなり美味しいミカンだと思う。上の写真はマルチ栽培だと書いてあるが、かなり甘いうえに、爽やかな風味もある。
こちらのページによれば、品種登録されたのが1995年というところらしいから、比較的新しい品種のようだ。前に取り上げた〈木村早生〉も、群を抜いて濃厚な味だったが、この品種も、他の品種と食べ比べてみると、さすがに新しい品種だけのことがある。
●上野早生
(2013/12/05 撮影)
このミカンも、地元の産直の店で買ってきた。こちらの品種は、Wikipediaによれば、1970年に発見されて、1985年に品種登録されたらしいから、比較的古くからある品種のようだ。これも原種は、宮川早生に行き着く
今回買ったものは、小粒のせいなのか、古い品種のせいなのか、値段はかなり安かったが、それなりに美味しかった。
以上の品種の他にも、品種名がわからないものを、買ったり、知り合いからもらったりして、毎日欠かさずに食べている。
妻の友人が、どのようなミカンが美味しいか論じていたようだが、温州ミカンの場合には、品種よりも、生産者の作り方などの方が、味に大きく影響するようだ。それに、今年は夏が暑かったのと、雨が少なかったせいか、非常に美味しいものが多い。もちろん、ハズレもあって、値段や表皮の色・状態に生産者の名前、それに試食など、いろいろな要素を考慮して買うのだが、ときにガッカリすることもある。