“とうみかん”

2月16日に和歌山県の南部梅林に行って来た。そこで“とうみかん”というのが売店で売っていた。試食もして、食べたことのないものだったので、このブログに載せるために、1個だけ買って来た。1個100円だった。



(2013/02/16 撮影)





(2013/02/18 撮影)

食べてみると、外の皮が比較的厚くて、袋の皮も薄くはない、むくときの感じは夏みかんとハッサクの中間のような感じがする。果実の方は、水分が多い分、実は柔らかくて、酸っぱさも甘さも強くはなくて、あっさりした味という印象である。あまりよく覚えていないのだが、安藤みかんにも似ているように思える。

売っている人は、唐辛子の唐だと言っていたが、唐みかんというのは温州みかんの原種のようなものらしいから、どうも違う気がする。このブログの「なぞの柑橘「とうみかん」」という記事でも、まさに同じことを書かれている。


このようなミカンを栽培する人には、南部梅林に人が集まって来ることが、販売の絶好のチャンスになるだろう。スーパーに並べたときには、他のミカンとの比較になるが、梅園の中で試食をするときには、たとえ素朴な味であったとしても、「ここにしかない」との一言で、買ってみようという気になるだろう。別に大量に作るようなものでもないだろうから、梅園とセットにして、いつまでも大切に栽培され続けることを願っています。さらに、昔は南部地域で普通に植えられていたということなので、そのルーツをたどることができるならば、素晴らしいことだと思う。