しめ縄、ダイダイ、葉付き小みかん

以前は、お正月にしめ縄を飾る習慣はなかったのだが、今の家に住み始めて、なんとなく購入するようになった。それでも、最近は地域でも廃れて来ているのか、飾っていない家も多い。いつ片付けるのかもよくわからないまま、成人の日あたりまで飾ってきた。



(2014/01/12 撮影)

片付けるにしても、燃やしてしまえば、すっきりするのだが、我が家のある住宅街では、野焼きが禁止されているので、解きほぐして分解した後、畑の枯れ草置き場に混ぜ込んで、土に還すことにしている。

今年のしめ縄は、なかなか丁寧に作られていて、針金などは一切使わずに、ワラをよじり合わせるだけで作られていた。いかにも伝統に従っているものに出会えたようで、うれしくなった。

しめ縄というものは、私がこれまでに住んだ地域のそれぞれで、形が違っていたように思う。しめ縄や注連飾りなどの単語で画像検索をしてみても、当地方と同じものは意外と見られなかった。他の地方のものと比べると、ややシンプルな感じがしないでもないが、ピンと上に反り上がっているところに、独自性があるように思える。



(2014/01/12 撮影)

ぶら下がっているみかんはダイダイ(橙)で、代々栄えるという意味らしい。それにウラジロは長寿を意味するらしい。

ダイダイは、果実そのものを食べないから、あまり用途がないのか、ポン酢用に安価に販売されているが、あまり多くは売れていないようだ。一度だけ、果汁をしぼって、だし汁などを加えて作ったことがあったが、その手間を考えると、市販の既成のものを買ってしまう。ユズに比べると、独特の苦さがあって、好みが分かれるところだろうが、うまく味付けされたものは、なかなか美味しいと思う。


昨年、「ミカンの分類学」という記事を書いたときに、ミカンの品種の主要な系列として、ライムとポメロとシトロンに、マンダリンオレンジなどを掲げた。Wikipediaミカン属の英語版の記事Citrus) では、ダイダイは Citrus reticulata-basedとなっているから、どちらかというと、オレンジや温州みかんの系列ということになる。たしかに、ダイダイ色をしていて、夏みかんや文旦の黄色いものとは違っている。甘くするのではなく、酢を利用するということで、 酸っぱい方向へ人為選択されたものと思える。


●葉付き小みかん
上で、お正月のしめ縄とダイダイについて触れたので、今度は、鏡餅に載せるミカンについて述べたい。




(2014/01/12 撮影)

写真では、鏡餅はカビが生えてしまったので、取り去っているが、下には串柿を飾っている。地元の正式な風習はよく知らないので、適当に飾っているだけだが、産直の店などで目についたものを買って来ている。

この地方では、正月みかんということで、鏡餅の上に小さな葉付きみかんを飾るようだ。特定の種類があるのかどうか、よく知らなかったのだが、晩生の温州みかん夏みかん類でも葉付きのものはよく見かけるので、特に葉付きであることでは珍しくはないが、果実が特に小粒であることが特徴らしい。おそらく、木に残った小粒のものということではなく、このための品種があるようだ。

いろいろ検索をしてみると、どうやら紀州みかんというものに当たるらしい。その起源は九州の南部から和歌山県の有田へ移植されたらしいから、温州みかんの原種のようなものになるのだろうか。

食べてみた印象でも、中の袋が少し厚くて、種も多いのだが、味はかなり甘い。最近では、甘い品種もいっぱい出ているから、果実を食する目的で利用するのには、他の品種に敵わないのだろうが、このような飾り物用として残っているのだろうか。ちなみに、私の生まれたところでは、ダイダイを飾っていた。

●ミカンいろいろ



(2014/01/12 撮影)

先の連休中に、近くの産直の店をまわって、ミカンを仕入れて来た。6袋とバラが1個で、全部で6種類。これだけ買っても、千数百円である。まるで戦利品を得たような気になったので、掲げておく。追々と、取り上げて行きたい。