西南のひかり

このみかんは、先の連休中の1月12日に、地元の産直店で買って来た。




(2014/01/13 撮影)

爽やかなオレンジの風味がして、しかも皮がむき易くて、なかなかよく出来た品種であると思う。しかし、なにが特徴かというと、ラベルにβ-クリプトキサンチンを含むということが強調されていたように、いろいろな風味が混じり過ぎていて、却って印象がボケてしまっているように思える。

品種の説明を調べてみると、((アンコール×興津早生)№21×陽香)のかけ合わせから、できたらしい。その陽香はというと、(清見×中野3号ポンカン)のかけ合わせであり、さらに清見は、(宮川早生×トロビタオレンジ)のかけ合わせである。つまりは、温州みかんに、トロビタオレンジ、ボンカン、アンコールの風味が加わっていることになる。これだけ混じると、絵の具の色がいっぱい混じりすぎて、なんの色かわからなくなったようなものだろう。

このあたりは、品種改良者のセンスの問題かも知れない。ついでに、〈西南のひかり〉という名前も、どこか新興宗教のような感じがして、好みが分かれるところだろう。

それでも、いろいろな風味を受け継いでいるのだから、生産者の栽培方法次第で、いずれかの側面が強調されて、特徴が明確になってくることを期待している。