南香
このミカンは、海南市の産直の店で買って来ていたのだが、旧年中は温州みかんを食べるのに忙しくて、なんとなく手を付けずにいた。
(2014/01/01 撮影)
このミカンは、何年か前にも食べたことがあって、そのときには、爽やかで、それなりに甘いのだが、どこかまだ洗練されていない、という印象を書きつけている。今回も、不ぞろいな大きさで、7個入って200円だったから、あまり期待せずにいた。
ところが食べてみると、このところ温州みかんを食べ続けてきたこともあって、爽やかで、オレンジ系の強い香りと風味があって、なかなかイケるという感じだった。
この品種の説明を検索してみると、〈三保早生×クレメンティン〉を交雑したものらしい。オレンジ色が濃くて、外見的には温州みかんという感じはしないのだが、皮もむきやすくて、中の袋も食べれるので、温州みかんの良さを引き継ぎながら、オレンジの風味が加わった感じである。
品種登録は1989年ということだが、この生産者の記事を見ると、なかなか栽培が難しいらしい。それで、まとまって出荷するほどの量にはならなくて、意外と安い値段で売っていて、掘り出し物だったようだ。