森田みかん、林温州

年の最後なので、名前のわかっている温州みかんを掲げたい。これらは、海南市の産直の店で買ってきたものである。

●森田みかん




(2013/12/28 撮影)

このみかんのラベルには、森田みかんと書いてあったのだが、検索をしていると〈もしかて 盛田温州〉と聞いてくる。たしかに、盛田温州の方が、ヒットする数も多いのだが、どちらも同じものを指しているようだ。

栽培が難しくて、貴重なミカンであり、外皮が薄くてつるっとしていることなどが挙げられている。最初食べたときには、ごく普通の風味だと思ったのだが、あらためて外皮を見て確認してから食べてみると、たしかに美味しい気がしてくる。


●林温州




(2013/12/31 撮影)

このミカンも、小粒なので、あまり本来の美味しさが出ていないのかも知れないが、食べた感想は、ごく普通のミカンであった。

ネットなどで、品種のことを検索してみると、中生品種で、「和歌山県有田郡吉備町の林文吾さんの農園で栽培されていた、「尾張温州」の樹体変異として明治43年に見つかった」らしい。中生品種としては、かなり普通に栽培されている品種らしいから、名前を明示していないものでも食べ慣れているものかも知れない。



お正月を前にして、温州みかんも、早生から中生・晩生へと移行しているらしい。昔は、お正月を過ぎても、温州みかんを食べていたと思うが、最近は、お正月を境にして、温州みかんから、ポンカンなどの夏みかん類に乗り換えている。

温州みかんは、これまでに15品種を取り上げた。春から初夏にかけて取り上げた晩柑類は、44品種だった。温州みかんの品種を検索していると、見たことのない品種がいっぱい載っている。地域によって、栽培する品種にかたよりが見られるのかも知れないので、すべての品種に出会えるとは思えないが、今後も見たことのない品種が見つかれば掲げて行きたい。