石地

ミカンを取り上げるのに少し間があいてしまった。この間にも毎日欠かさずにミカンを食べていたのだが、スーパーなどで売っているものや知り合いからもらったものでは、品種名がわからないものが多くて、書かないで来た。




(2013/12/14 撮影)

この石地という品種は、少し前に、海南市の産直の店で買ったものだが、特にこれといった印象はなくて、ごく普通の風味であった。大きさが小さくて、規格外ということもあるだろうから、この品種本来の良さが出ていないのかも知れない。

ネットで検索をしてみると、この品種が登録されたのは、2000年で、比較的新しい品種のようだ。広島県倉橋島で、石地冨司清さんが見つけたらしい。特徴としては、甘味が高いことが挙げられているが、そう思うと、やや濃厚な風味があったような気もする。

「杉山温州」の変異ということらしいが、杉山温州は、「尾張温州」の派生種に連なるらしい。これまで取り上げた早生みかんの多くのものが、宮川早生から派生したものであったことからすると、早生みかんから中生や晩生のものに移行してきたようだ。


(2014/01/18 追記):しばらく前に、地元の産直の店で、この品種が出ていた。今回は、通常の温州みかんよりはひと回り大きいものだった。粒によって、味にばらつきがあったようだが、美味しいものでは、濃厚な甘さがあって、これがこの品種の特長である風味かと思った。時期的には、お正月を過ぎて、温州みかんの季節が終わってしまっているような気がしないでもないが、この時期の美味しい温州みかんとして期待できるかも知れない。