ノメイガ2種:キアヤヒメノメイガ、ヒメクロミスジノメイガ

このような茶色の小さなガは、特徴があまり明瞭でないので、どうせ同定ができないものと思えて、あまり熱心に写真を撮らないのだが、たまたま芝生のところを歩いているときに飛び出したものが、模様が違っていたので、写真に撮った。



(2012/07/15 撮影)

こちらの種類は、いつもの岐阜大学のサイトで、ツトガ科のノメイガ亜科のところを見ていると、意外と簡単に、シロアヤヒメノメイガに似ているように思えた。模様の濃淡には個体差があるようだが、パターンは一致するように思えた。

ところが、念の為に「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」を見てみると、同じ属にシロアヤヒメノメイガキアヤヒメノメイガの2種がいる。両者の模様の区別はよくわからないのだが、キアヤヒメノメイガの方が、翅を狭く閉じたときに、正中線を挟んで3つの濃い帯が出ることが、今回の個体と一致しているように思える。さらに、キアヤヒメノメイガの「芝生のはしっこなどでよく見かける」という記述にも一致する。




(2012/07/15 撮影)

こちらの種類も、岐阜大学のサイトで、ツトガ科のノメイガ亜科のところをニラんでいると、トガリシロアシクロノメイガのあたりに似ているように思える。似たような種類もあるようなので、やはり「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」で、Omiodes各種のサムネイルを見てみると、なんとなくヒメクロミスジノメイガに近いように思える。区別点になんらの根拠があるわけでもないので、Omiodes sp. でもいいのだが、間違っていたら修正するものとして、一応の種名を掲げておく。