ガ3種:シロスジベニマルハキバガ、クロネハイイロヒメハマキ、ウスバミスジエダシャク

前回甲虫類をまとめて取り上げたので、今回はガ類をまとめてとりあげる。どの種類も、素人が正確に同定できるようなものではないのかも知れないが、間違いが見つかれば、後で修正するつもりで、あえて名前を付けて掲げる。

●シロスジベニマルハキバガ
このガは、シオギクの葉っぱにとまっていたのだが、模様が特徴的だから、同定できるのではないかと思って写真に撮った。



(2013/05/17 撮影)

岐阜大学蛾類のところで、それらしき科のものを順番に開いていくと、マルハキバガ科のものに当てはまるように思える。シロスジベニマルハキバガか、ギンモンカバマルハキバガかというところなのだが、このあたりの似た種類の区別を【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】〈マルハキバガ亜科(Oecophorinae) Promalactis属 成虫縮小画像一覧〉でみてみると、ギンモンカバマルハキバガの方が、白い模様の部分が多いようで、今回のものは、シロスジベニマルハキバガのように思える。



●クロネハイイロヒメハマキ
このような小さくて細い種類は、簡単には同定できないものとして、あまり進んで写真は撮らないのだが、生垣のレッドロビンにとまっていたのをたまたま写真に撮ってみた。



(2013/05/19 撮影)

いつもの岐阜大学の図鑑のガの仲間で、それらしき科のものを手当たり次第開いていって、ハマキガ科のヒメハマキの仲間が、全般的なかたちなど似ているように思える。それで、【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】の〈ハマキガ科 ヒメハマキガ亜科 成虫縮小画像一覧〉を順番に見ていくと、どれも枯れ枝や樹皮に化けているようでいて、白や茶色の紋の入り方や模様のパターンなどは、種によって特徴的なものがありそうだ。それで、今回の写真で、真ん中あたりに濃い茶色の紋があって、背中側が白く抜けていることに注目して、似たものを探すと、クロネハイイロヒメハマキに似ているように思える。岐阜大学のサイトでクロネハイイロヒメハマキを見てもよく似ているようだから、大きくハズレてはいないのではないか。


●ウスバミスジエダシャク
このガは、ジャガイモの葉っぱに止まっていた。このような白っぽいガは、以前にヒメシャクの類ということで、一括して取り上げて、簡単には同定できないものとあきらめていたのだが、少し色が濃くて、模様がはっきりしているところから、もしや同定できるのではないかと思えた。



(2013/05/19 撮影)

岐阜大学のサイトで、ガの仲間を見ていくと、どうやらヒメシャク亜科よりもエダシャク亜科の方に似ているものがあり、その中で ウスバミスジエダシャクが比較的よく似ているように思える。さらに、【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】で、〈エダシャク亜科(Ennominae) Hypomecis属 成虫縮小画像一覧〉をみてみると、これまた似たものばかりで、あまり自信がなくなってくるのだが、ウスバミスジエダシャク本土・屋久島亜種ということで、ありふれた種類のようであるし、また幼虫食餌植物もいろいろな樹種が書いてあるから、そのうちのどれかは我が家や周辺の家に生えていそうである。



以上、3種とも素人の同定ですので、間違いがあればご指摘ください。