甲虫いろいろ:テントウノミハムシ、カマキリタマゴカツオブシムシ、ハムシの一種
前回、ミドリカミキリを同定できたことの余勢をかって、このところ見つけた甲虫類をまとめて取り上げたい。
●テントウノミハムシ
この虫は、2-3 ミリくらいと小さくて、指に乗せてもあまり動かなくて、なんとなくテントウムシとは違っているように思えた。
(2013/05/19 撮影)
いつもの福光村昆虫記のハムシのところ見ていると、すぐにテントウノミハムシと一致するように思えた。
ネズミモチの葉っぱを食べるそうで、トウネズミモチの木の近くにいたから、たぶんハズレてはいないだろう。
●カマキリタマゴカツオブシムシ
この種類は、アカメガシワの葉っぱにある蜜腺のところに付いていた。
(2013/05/19 撮影)
(2013/05/21 撮影)
これもかなり小さくて、これといった特徴のないものだから、全体的に丸っこい感じからなんとか似たものを探そうとして、ハムシ類にゾウムシ類にチビタマムシ類など、手当たり次第に眺めてみたものの、なかなかピッタリするものに出会えなかった。これも結局、私が持っている古い昆虫図鑑(学研の標準原色図鑑 1966)をじっとニラんで、それらしいものをネットで照合させながら見て行って、カマキリタマゴカツオブシムシに行き着いた。
このカツオブシムシはカマキリの卵を食べるらしい。前に取り上げたヒメマルカツオブシムシは、幼虫が動物性の衣類に付くのに、成虫は花に集まっていたから、この種類も成虫が、アカメガシワの花外蜜腺に来ていたようだ。
〈カマキリタマゴカツオブシムシ アカメガシワ〉で画像検索すると、ここのサイトがアカメガシワの葉っぱに付いている唯一のものなので、この組み合わせは意外と知られていないようだ。
とにかく小さいので、多くの人たちが同定するのに苦労したことを書かれている。そのような種類を同定できたと思うと、なかなかうれしくなってくる。
●ハムシの一種:ムナグロツヤハムシ?
この種類もアカメガシワの葉っぱに付いていたものであるが、最初はウリハムシのようでいて、どこか違うように思えて、写真に撮った。
(2013/05/15 撮影)
実際写真を眺めてみると、全体に少し赤みがかっていて、頭の部分が黒くなっている。福光村昆虫記では、体が赤くて、頭が黒いものとして、アカクビナガハムシなどが先頭に出てくるのだが、体全体のバランスや足が黒いことなどで、どうも違っているように思える。
岐阜大学の図鑑で、ハムシ科のところを徹底的に眺めてみて、ムナグロツヤハムシあたりかなあと思うが、まったく自信がない。なにしろピンボケの写真なので、また写真を撮る機会があったときに、忘れないように、ひとまずは掲げておく。