キタヒメヒラタアブ2、フタホシヒラタアブ

このところ、暖かい日が続いているので、いろいろな植物の花が開いて、昆虫も動きだしたようだ。



(2013/03/17 撮影)

ヒラタアブの仲間は、名前がわからないものと毛嫌いしていたのだが、模様がわかるような写真が撮れれば、なんとかなりそうということで、写真に撮った。昨年の7月に取り上げたキタヒメヒラタアブと見比べてみても、今回のものでは黒い模様が太そうだが、おそらく同じものだと思える。それで、その前の2009年11月に取り上げたものも、同じに見えて来た。これとは別の模様のものも見たことがあるが、黒と黄色のしま模様が明瞭なものはこの種類だと思える。

それでも、この種類の分類は複雑なようで、いつもの岐阜大学の図鑑では、「ヒメヒラタアブのなかま」ということで、「キタヒメヒラタアブの分布はロシアまでで、日本のものはミナミヒメヒラタアブと呼ばれるようになりました」とある。さらに、こちらのサイトでは「キタヒメヒラタアブ 改め ミナミヒメヒラタアブ」となった経緯が説明されている。いずれにしても、写真では正確なことはわからないらしいので、ここは“保守的”に昔からの名前を使っておきたい。


今回見つけた個体は、春の初めの出現となるので、成虫のまま越冬していたのだろうか。温度の上昇とともに動き出して、これから卵を産むということか。


上のヒラタアブを見た後に、以下の模様の虫が目についた。模様が特徴的だから、うまく写真に撮れれば、なんとか同定できるのではないかと期待した。




(2013/03/17 撮影)

いつもの福光村昆虫記で、フタホシヒラタアブに一致しているように思える。似た模様で、ナミホシヒラタアブというのもあるらしいが、中心部の黒い部分がつながっている点で、フタホシヒラタアブの雌ということになるようだ。この区別点は、いろいろなサイトでも触れてあって、「成城の動植物」というサイトや、「ハナアブの世界」などを参考にさせていただいた。