コスズメ

夕方、暗くなってから、玄関の横に植えてあるハマユウの花にスズメガが飛び回っていて、止まったところを写真に撮った。



(2011/07/24 撮影)

いつものとおり、岐阜大学のページの「スズメガ科」のところをじっと眺めて、翅の模様からすると、どうやらコスズメらしい。

これまでにスズメガとして、幼虫はクロメンガタスズメ(ナスビに付く)、セスジスズメホウセンカに付く)、オオスカシバクチナシに付く)を取り上げた。成虫は、昼間に飛び回るオオスカシバやホウジャクの一種などを取り上げた。夜間、多くの蛾類が庭を飛び回っているかも知れないのだが、夜に出歩くことはほとんどないから、玄関横のハマユウだからこそ見つかったことになる。


スズメガ類は、蛾としては大型で、そのように大型化することにはなにか意味があるのだろうか。Wikipedia の「スズメガ」の記述によれば、

卵は2-3mm程度のやや扁平な球状の小さなもので、淡い緑色のものが多い。通常産卵数は数百個だが、卵塊を形成せずに、飛翔しつつ1粒ずつばらばらに食草に産み付けられる。

とのことで、大きな個体のわりには、意外と卵数が少ないように思える。ばらばらに産み付けられるのは、幼虫が大量の葉っぱを食べるので、幼虫同士が競合しないためだろう。大量の葉っぱ(ナス科のように有毒のものもある)を食べるためには、それをじっくり消化する(牛のように)ために、大型化する必要があったのだろうか。


子供の頃から、スズメガの類はなにか気持ち悪くて、手で触るのもはばかられた。そのボテっとして大きな体と、体中に毛が生えているところが、どこか昆虫とはかけ離れたもののような気がしたのだろう。