紫電改展示館

愛媛県南部の愛南町(以前は御荘町だったか)にある「紫電改展示館」に行った。
この紫電改を見るのは2回目で、前回はたぶん25年くらい前になると思う。前に見たときには、こんな小さなペコペコの飛行機で、よくもまあ戦争をやったものだと、感慨があったものだったが、今回は、多少は修復されているのか、戦闘機らしくなっているような気がした。

この紫電改が海中でダイバーに発見されたときには、愛媛県に住んでいて、しかもダイビングをしたりしていたので、そのときのことをよく覚えている。それに、子供の頃に読んだ「紫電改のタカ」という漫画の記憶があったり、その部隊である松山航空隊の残存として、当時の松山空港の周辺には飛行機を収容する防空壕のようなものがあったりしたので、この紫電改という飛行機には特別な思いが伴っているように思う。

そのような個人的な思いとは別に、海中から引き上げられて30周年になるというし、戦争の時期からすれば64年になるというのだから、この飛行機に対する受け止め方も変わってきているのだろう。

以前に見たときとは、展示の様子もおそらく変わっていて、搭乗員のコスチュームを着た人がいたり、海軍カレーやらTシャツやら、軍隊グッズなども売っていたりしていて、なにか軍事オタク向けのような雰囲気もないではなかった。入場料が無料なので、そういうグッズの販売も重要なのだろうか。

以前に来たときは、入場料を払ったか、有料道路を通って行ったか、詳細は思い出せないのだが、「南レク」の一環として、もっと力が入っていたように思う。その南レクも、ホームページを見てみると、いろいろな変転があったようだ。御荘湾をまたいでいたロープウェイも2006年に廃止されたらしい。レジャーの動向もどこか変わって来ているのだろう。ゴールデンウィークでそれなりの人はいたが、ものすごく人が多いというわけでもなかった。一方で、お遍路さんとして、歩いている人がやたらと目についた。

松山から南予に向かって南下するときに、高速道路のおかげで、ものすごく時間短縮されていた。今はまだ宇和島まで全通していないようだが、次に南予を訪れるときには、どのように変わっているのだろうか。