藍美代子「ミカンが実る頃」

Wikipediaの 〈ウンシュウミカン〉のところをみていると、〈ミカンと歌〉という項目がある。そこでは、〈みかんの花咲く丘〉が真っ先に取り上げられているのだが、私にとってのミカンの歌は、藍美代子の「ミカンが実る頃」が思い浮かぶ。

1974年の歌ということだから、私が愛媛県に住む前に、ラジオかなにかで聞いていたのだろう。実際に愛媛に住んでいるときには、あまり聞いた記憶がないように思うが、それでも南予や瀬戸内海の島の風景を見るときに、その歌詞の情景と重ね合わせていたように思う。次に住んだ広島県の島もまたその歌詞の情景そのままだった。

カセットに録音したものを持っていたのかどうか、記憶は定かではないが、「青いミカンが実ったふるさとの丘に…」という出足のところが、妙に耳の底に残っていた。その後、復刻のCDで、「わたしの四季」というのが出ていることを知って、なんとか手に入れたいと思ったが、絶版でなかなか手に入れられなかった。その後、ダウンロード版で手に入れたのだが、それも古いパソコンから移せなくて、読めなくなってしまった。

今は、YouTube でも聴けるから、それで十分なのだが、「わたしの四季」の中に入っていた曲も聞いてみたいと思うこともある。藍美代子という人は、Wikipediaによれば私とほぼ同世代の人らしい。若いころに芸能界で頑張って、それから40年、いろいろな人生があったようだ。


(2014/07/01 追記):
上で、YouTube にリンクを付けていたのだが、リンクが切れているようなので、削除した。数日前に、アマゾンで、別の音楽を検索していて、もしやと思って「藍美代子」で検索をしてみると、「ミカンが実る頃 コンプリート・コレクション」というのが出ているではないか。2014/04/16 に発売されたらしい。

上にも書いたが、「わたしの四季」という CD を手に入れたくて、CD の店を探しまわったことがあった。インターネットの初期の時代に、ダウンロード版で手に入れたこともあったが、それも古いパソコンから移せなくて、聞けなくなっていた。その「わたしの四季」の全曲が収録されていて、しかもその他のシングルも網羅しているということで、思わず即買いをしてしまった。「わたしの四季」をアマゾンで検索をしてみると、中古でもかなりの高い値段が設定されているようだ。

アマゾンのカスタマーレビューの評価でも、全員が星5つを付けているようだから、藍美代子のファンにとっては、なんとも感激もののようだ。収録されている曲の多くは、YouTube でも断片的に流されていたものもあるようだが、まとめて一気に聴けるし、削除されることを気にすることなく、いつまでも聴けることになって、大満足である。ブックレットも、シングルのジャケットや写真なども掲載されていて、丹念に作られている。

もはや40年前にもなろうとしている時代の経過を思うと、藍美代子さんの写真を見るのも、曲を聞くのもの、なんとも気恥ずかさがともなうのだが、身近なパソコンに入れて、こっそり聞いている。