三宝柑

三宝柑が近所のスーパーに出ていたので買ってきた。1個78円だった。





(2013/03/03 撮影)

三宝柑は当たり外れがあるので、心配したのだが、一個単位で売っていて、水分の乗っていそうなものを選んだので、期待通りの美味しいものだった。上品な風味と甘さは、よくバランスがとれていて、根強いファンがいるというのも納得できる。

ハズレに当たると、水分が抜けた感じで、米粒状にバラバラになる。またこのミカンの特徴として、頭の部分がデコポンのように出っ張っていて、皮が分厚いために、中身が意外と小さくて、またタネも多い。


そういうこともあって、三宝柑に対しては、古臭くてすたれた品種というイメージを抱いていた。こちらの〈果物統計〉を見ても生産量はずーっと減り続けているようだ。ところが、昨年知り合いからもらったものは、びっくりするくらいに美味しくて、イメージを一新するものだった。季節に一度くらいは、おいしい三宝柑を食べてみたいと思うようになった。


Wikipedia の〈サンボウカン〉の項目をみると、その来歴は1820年代にまで遡り、200年にもなろうとしている。まさに和歌山県のミカンの歴史とともに歩んできたものだろうから、その良さを見直すことで、また新たな展開がなされることを期待しています。