鳴門オレンジ

この鳴門オレンジも妻が海南から買って来たものである。7個入って150円だから、非常に安いものである。売り場には、“ジュース用”と書いてあったそうだ。






(2013/03/04 撮影)

食べてみると、とにかく、酸っぱい、苦い、という印象である。食べながら、口がゆがむような感じで、妻などは手の切り傷がしみるというから、かなり酸性度が高いのだろう。二人で1個を食べたが、その後に食べたイヨカンの甘かったこと!

Wikipediaの〈鳴門オレンジ〉によれば、徳島藩の時代に、ダイダイの変種として見つかったらしい。淡路島の特産ということで、地元のお菓子などにも入れられているらしい。


ここまでのことを改めて考えてみると、ジュースにするというのは、ダイダイの変種ということで、ユズなどのように、絞り汁として利用するということらしい。お酒に入れたり、砂糖を混ぜて、薄めて飲むというのなら納得である。鳴門オレンジなどと呼びだしたのは最近らしい。オレンジというから、甘い風味を想像してしまった。


いずれにしても、このような地域に伝わる独自のミカンを大切にすることは素晴らしいことだと思う。おそらく、淡路で育てているものを、海南市近辺の人が、試しに植えられたのだろう。メジャーな品種にはならないとしても、ほんの少しでも出荷したものがさばければ、栽培を継続して行くことができる。そして、私たちも珍しいミカンに触れることができる。これも産直の店のおかげだろう。


(2013/03/07 追記):上の文章で、あまりにも酸っぱかったので、料理に使おうと絞り汁を作った。それをレモンの代わりに料理にかけたり、サラダのドレッシングに使うと、ミカンの風味と適度な苦さがあって、なかなかのものだった。ミカンというと果実として食べることしか考えていなかったのだが、新たな活用法として、来年も見かけたら買ってみようという気になった。



(2013/03/07 撮影)