福原オレンジ

日曜日に、産直の店で、福原オレンジを買ってきた。



(2013/03/03 撮影)



(2013/03/05 撮影)

福原オレンジという品種は、かなり以前から認識していたように思う。その印象は、オレンジとはいうものの、味はあっさりしていて、オレンジの風味を期待して食べると拍子抜けするようなものだった。だから、出来の良さそうなものが出ているときに、たまに買ってみて、やっぱりハズレだったと思うか、意外と風味があると思うかのいずれかで、必ず買って食べたくなるようなものではなかった。

それで、今回は、出来るだけ大きな果実が入っている袋を買って来た。4個入って250円だったが、値段札が貼り直してあって、その下には300円とあったから、あまり多くは売れないのだろう。

Wikipedia の〈福原オレンジ〉を見ると、その歴史的な経緯がかなり詳しく紹介されている。1909年頃に千葉県安房郡岩井町の福原周平の家の敷地で誕生したもので、オレンジの品種のひとつであるジョッパをユズに高接ぎしたものらしい。

たしかに、オレンジの味が、ユズで薄まったものとすれば、納得できる。100年も前に、オレンジを日本に導入しようとして、いろいろ努力されていたことがうかがえる。今ならば他にもオレンジがあるのだろうが、耐寒性があって日本の風土に適したオレンジとして、1930年代の後半から広がったらしい。生産者のサイトを見ると、樹齢70年という木も残っているようだから、その時期に植えられたものが、今も残っているらしい。

私のミカンの食べ方が、まるごと皮をむいて、袋から手で食べるので、身が柔らかくて果汁が多いということになるのだが、ナイフでカットするなどして食べると、また別の味わいがあるのかも知れない。残りのもので、試してみたい。