ノシメマダラメイガ、ツヅリガ

今回取り上げるような小さくて細長いガが、簡単に同定できるとは思わないのだが、どこかに取っ掛かりがあるのではないかと思って、写真に撮ることになる。

●ノシメマダラメイガ
このガは、トイレのタイルにとまっていたのを写真に撮った。撮るときに、模様や色が多少なりとも特徴的なので、なんとかなるのではないかと思えた。



(2013/07/16 撮影)

写真に撮ってみると、体の前と後ろが赤みがかっていて、真ん中が灰色に抜けていることが特徴に思えた。それで、いつもの岐阜大学教育学部のサイトで、ガのところで細長くなりそうな科をシラミ潰しに開けて行って、ノシメマダラメイガにたどり着いた。


「高温多湿期に穀物を食害することで有名」とのことであるから、家の中の、お米や穀物の粉に付いていたのだろうか。



●ツヅリガ
こちらのガは、リビングの壁にとまっているのを撮影した。写真に撮るときには、両側に黒い点があるから、それを特徴として辿っていけば、なんとかなるのではないかと思えた。



(2013/07/08 撮影)

ところが意外にぴったりしたものに出会えずで、迷宮入りと諦めかけていたのだが、上のノシメマダラメイガを調べていて、岐阜大学教育学部のサイトで、アカフツヅリガが似ているのではないかと思えて、さらに【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】で、近縁の種類を比べてみると、ツヅリガが該当しそうに思える。

しかも、「貯穀害虫の大御所の一つ」で、「別名、イッテンコクガ」ということだから、大きく外れてはいないだろう。


今回の2種類のガは、たまたま家の中で見つけたものだが、両者とも穀物に付くものらしい。この手のガは、一人暮らしのときには、お米や穀物の粉から飛び出してきたりしていたが、種類や模様などに注意したことはなかった。次に湧いているものに出会ったら、注意して見てみよう。