カメムシ2種:イチモンジカメムシ、クロホシカメムシ

このところ、我が家の庭でカメムシが増えているように思う。家庭菜園の作物がいろいろ実って来ているから、彼らにとっても食べ物がいっぱいある絶好の場所となっているのだろう。トマトやインゲンなどは、穴を開けられたり汁を吸われたりで、かなりの被害を受けているとは思うが、テデトール以外には為す術もないので、早くカメムシの発生の時期が過ぎてくれるのを願っている。

カメムシはこれまでに12種類を取り上げた。今年になってからでも新たに5種類を見つけている。小さいカメムシを徹底的に同定すれば、まだまだ種類が出てくるだろう。


イチモンジカメムシ
作物に付く青いカメムシでは、ミナミアオカメムシが多かったのだが、体のサイズが少し小さくて、緑色が少し汚れた感じのものがいるのに気がついた。最初は、くたびれた個体かと思ったのだが、やはり違うように思えて写真に撮った。



(2012/07/22 撮影)

どうやら、イチモンジカメムシらしい。背中の横すじが「メスは赤く、オスは白い」そうだから、この個体は雄なのだろう。いつもの福光村昆虫記では、このあたりの区別が混乱しているが、いずれにしても、この色による判断は絶対ではないそうだ。

この個体はトマトの上に付いていたが、大豆の害虫として知られているとのことなので、このところインゲンのさやがスカスカになっているのは、こいつとホソヘリカメムシによるものなのだろう。


クロホシカメムシ
このカメムシは、家を縁取りしているコンクリートの土間のところを歩いていた。写真に撮るときには、甲虫なのかと思ったが、写真を見るとカメムシであった。



(2012/07/20 撮影)

いつもの岐阜大学のサイトで、クロホシカメムシだと思える。これといった特徴のないカメムシではあるが、頭の後ろあたりから、正中線上に稜のようなものが伸びているところが、岐阜大学の写真と一致しているように思える。

このカメムシの食草は?と思って調べてみたのだが、うまく見つからない。むしろ、ネットで載っている写真では、地面や板の上を歩いているものが多いので、地表徘徊性ということになるのだろうか。