植物で二百種到達

路傍百種の自宅編は、上のサクラが、植物の二百種目になった。いくつかの種類で同定間違いをしていて、同じものを別の名前を付けていたものもあったりしたので、正確には少し種数が減るかも知れないが、一応取り上げた種としては二百種となる。

動物を合わせた総数が443種だから、動物の方が多くなっていて、植物はかなり頭打ちになっていた。このところ、庭木や作物などの栽培種をまとめて取り上げたから、数が一気に増えたようだ。園芸種や作物など、人工的に植えたものを拾い上げれば、まだまだ種類はありそうだが、自然に生えてきたということでは、たとえ帰化植物であっても、そちらの方が興味深い。

200種の内訳については、後ほど追記として、分析したい。ちょうど3月の終わりの年度末に、まずは二百種に到達したというところまで、


(2013/04/06 追記):200種の構成要素を、いくつかの視点から分析してみたい。まず、植物とはいうものの、菌類、藍藻を1種ずつ含んでいる。これらは、最近では植物界に含まれないのだろうが、動物ではないということで、カウントしている。

科レベルの分析では、キク科が32種で圧倒的に多く、イネ科が16種でこれに続く。この2科でほぼ50種で、4分の1を占めることになる。この他に種類の多い科としては、バラ科が11種(植木やイチゴなどが多い)、マメ科が9種、シソ科とユリ科が7種、アブラナ科(作物が多い)とカヤツリグサ科とゴマノハグサ科が6種ずつとなる。これらのメジャーな科をすべて合わせて100種程度であり、その他は5種未満の科ということになるから、意外と多くの科に分かれている印象である。

生態的な要素についても考えてみたい。明確な区分ではないので、ドンブリ勘定の数字を述べることになるが、帰化植物が45種(わかるものだけ、もっと多いと思える)、作物や園芸品種が65種とすると、自然の種類は90種くらいとなる。ただし、自然の種類でも、明らかに人為的に植えられたもの(私が植えたもの、前の住人の方が植えたと思えるもの)が20種近くある。一方で、帰化植物は、私が持ち込んだものも5種類ぐらいはありそうだが、大部分は自然に生えて来たものだろう。それで、合算すると、100種あまりが自然に生えていることになり、自然のもの人為的に持ち込んだもので、ほぼ半々となるようだ。

我が家のある住宅地は、山の斜面を切り開いたところであり、自然に生えているものには、この地域や環境に独特のものも少しは含まれているようだ。私たちが住み始めるまでは、定期的に草刈りなどがされていたようだから、植木以外の樹木はなく、短く刈られた単子葉植物中心の植物相だった。その後、新しく生えて来たものはまずは歓迎したから、鳥によって種子が運ばれてきたもの、風で運ばれてきたものなどが、加わったことになる。それに、他所から植物を移植したときなどに、土に紛れて入り込むものも多いようだ。

私が名前を知っていたかどうかでは、115種が既知で、85種が未知のものだった。意外と植物の名前は知っていたことにもなるが、栽培植物などは名前がわかったものを植えているのだから、既知のものが多いのも当然かも知れない。

植物で百種に到達したのが、2010年の6月で、「路傍百種」を始めて1年が経たない時期で、その後の百種に3年近くかかっていることからも、我が家の庭程度の広さでは、ほぼ頭打ちとなっている。園芸品種などで、まだ取り上げていないものもあるが、自然に生えているものは、かなりの程度まで網羅したようだ。



今後は、種類を増やすのではなく、個々の種類の観察を深めて行きたい。