セイヨウヒキヨモギ

昨日ツボミオオバコのところで引用した「なかなかの植物ルーム」のサイトは、非常に参考になるサイトで、いろいろな花の意味などが、見事な写真で説明されていて、これからもじっくり読んで理解して行きたいと思っている。そこの「四季の帰化植物」のところのサムネイルを見ていて、このところ、名前がわからなくて、ネットであれこれ探していた植物の名前がわかったので、以下に掲げる。



セイヨウヒキヨモギという種類で、「地中海沿岸原産で、1973年に千葉県で発見された」らしい。しかも、「黄色の花が美しい半寄生の植物」ということで、葉緑素をもち光合成を行うが、宿主からも栄養を吸収する生活形態らしい。それなら、宿主は何か?と思うのだが、ざっとネットで検索したところ、ヨモギやコメツブツメクサなどに寄生するとの記述が見つかった程度だった。あちこちの河川敷などで、急速に広がっているらしい。


この種類は、実は我が家には生えていない。住宅地内の何軒かおいた空き地に一面に拡がっているのを妻が見つけて来て、花瓶に活けていた。たぶん帰化植物だろうし、なんとなくゴマノハグサ科かシソ科のように思えるので、妻に同定するように頼んでいたのだが、どうもうまく同定が出来なかったらしい。それならばと、いつも調べている「植物雑学事典」や、「日本の植物たち」などのサイトでゴマノハグサ科などをシラミつぶしにクリックしたのだが、どうもピッタリするものに出会えなかった。そういうところに、別の目的で見ていたサイトで、写真を見て、これだ!と思った次第。


こういう帰化植物というものは、一気に拡がっている場所に住んでいる人には、ものすごく当たり前の植物のように見えて、そのような地域にいない人には、珍しい植物になるのだろう。私の住んでいる住宅地でも、まさに今拡がっているように思える。来年には、我が家の庭にも進出してくるかも知れない。そのような場面に立ちあっている者として、少しずつでも観察を続けて行きたい。


路傍百種については、数を自慢するためではないので、まずは自宅に限定して一年を回してみようと思ってやっている。その後は、周辺の散歩道に広げたり、地域全体に広げることも考えられるだろうが、とにかく一回限りの観察ではなく、自分の目の行き届く範囲内での観察にしたいと思っている。