我が家のシダ植物:オオタニワタリ、タマシダ

前回、シダ植物を取り上げたので、我が家の残りのシダ植物を取り上げる

オオタニワタリ



(2011/11/26 撮影)

オオタニワタリというシダは、私の住んでいる地方では、絶滅危惧種かなにかに指定されている。ところが、公園のようなところへ行くと、けっこう植わっている。結局、自然に生えている場所はほとんど無くなって、人工的に植えたものだけが残っていることになるらしい。人工的なものは、どこで採集したのかも不明のものが多いだろうから、以前の生息地に、単純に戻すこともできない。ということで、野草として愛でられたために、絶滅の危機に瀕していることになる。

我が家に植えたのも、今年の春に、となり町の産直の店で買ってきたものである。おそらくその近くの人が、庭にでも生えているものから増えてきたものを出荷したのだろう。大きくて立派なものはけっこうな値段がするので、やっと葉っぱが伸びかけた一番小さいものを、200円か300円で買ったように思う。

丈の高いススキが伸びて、少し日陰になっている庭の隅に植えた。夏の間、うまく乗り切れるかなあと思ったが、なんとか生き残ったようだ。未だ、手のひらのサイズぐらいの小さなものだが、大きくなって、胞子を出すようになって、前葉体が見れないかなあ、などと期待している。


●タマシダ



(2011/11/22 撮影)

このシダは、前に住んでいた家の周りでは、道や森の境界部分によく生えていた。たしか園芸店でも売っていたように思うので、自然の種類なのか、園芸種が広がったのか、気になっていた。

今年の10月にたまたま紀伊半島の東側の海岸線を車で移動しているときに、リアス式海岸の奥の山側で、放棄された畑の石垣に生えていたので、これぞ自然種に違いないと、持ち帰って来て、庭に植えたものである。

それで、名前を調べてみると、タマシダということらしい。私が住んでいるところでは、ごく普通に自然に生えているらしいから、別に遠く離れたところから採集してくる必要はなかったようだ。今植えたものが、うまく根付かないようならば、近くのものを採集してこようと思う。

Wikipedia の記事によれば、やはり観葉植物として栽培されるものもあるようで、南米原産のネフロレピス・エクサルタータとか、ボストンファーンとか呼ばれるものが入っているらしい。小葉がさらに羽状に切れ込んだ品種などもあるらしい。

改めてシダのことを調べてみると、シダのようなものは誰も注目しないのかと思っていたら、意外と身近に入り込んでいるのに驚いた。