アメリカミズアブと生ゴミコンポスト

いくつかの種類のアブを紹介したので、我が家で最も身近なアブも紹介する。我が家では生ゴミを堆肥にするために、コンポストを利用しており、そこに湧いているウジである。生ゴミを処理しようとすると、必ず湧いてくるらしくて、コンポスト関連のホームページを見ると、必ず述べてある。アメリカミズアブという名前は、コンポストを使い始めてすぐに知った。



実は、我が家のコンポストは、DIYの店で買ってきたのだが、必ずしもうまく機能していない。下の土の水はけが悪いのと、水分の出て行くところがないために、どうしても水分が過剰のような状態になって、そのときには嫌気的になって少し悪臭がでる。その中で、このアブのウジがうごめいているのだから、最初は、コンポストの蓋を開けるのに勇気が要ったものだが、正体がわかってみると、慣れた。それに、EM菌の米ぬかをよく混ぜると、少しは臭いも緩和される。それでも、よその人にはとても中を見せられない。

そんなこともあって、妻がどこかで調べてきて、土嚢コンポストというのを始めた。空気の流通が良くて乾燥もするため、好気的な発酵になって、ほとんど臭いがしないらしい。それでも、このアブだけは湧いてくるようで、上の写真は、そのコンポストのものを撮った。

イソヒヨドリが、コンポストの周りでよくエサをつついているようなので、このウジを食べているかも知れないのだが、一度、ウジを集めて、土の上にばら撒いておいたときには、鳥が食べる前にウジの方が土の中に潜ってしまったようだ。


私は、環境のために特別になにかをやるのは、嫌いである。資源のリサイクルなどでも、誰かに負担をかけるのでは申し訳なく思う。しかし、この生ゴミの処理だけは、環境に対して多少は貢献しているだろうと思っている。ゴミの減量化にもなるし、家庭菜園の肥料にもなる。自然の有機物ならば、どのようなものも土に帰るのかと思うと、環境に対する思いが変わってくるようだ。