ジョロウグモ

秋になると、いつもジョロウグモのことが気になる。巣のどこかに小さな雄がいて、まさに矮雄である。なぜ雄が小さいのか、考えてみたくなる。雌雄が一緒に写った写真を撮ろうと思いつつ、冬が近くなって、我が家の周りのジョロウグモの巣も減って来たようだ。それで、下の写真は職場の通路で撮った。



海の生物では、フジツボチョウチンアンコウやボネリア(ユムシ)などで矮雄が知られている。ほとんど動かない大型の雌に、小さな雄が付着することが多いようだ。クモの場合にも、雌が網を張ってあまり動かずに、雄がそこにたどり着くのかも知れない。それにしては、ひとつの雌のところに、複数の雄が付いている場合もあるように思う。どれくらい雄の出入りがあるのか、また雄間闘争はないのかと、考え始めると、いろいろ気になってくる。

それに、段々数が減ってくると、雌はどこへ行ったのかも気になる。卵を産むのだろうが、どこに産み付けるのだろうか。また、雄はどうなるのだろうか。

秋になると急に目立ち始めて、冬の間にいつまでも残っているようでいて、いつの間にかいなくなってしまう。そんなジョロウグモのことを、もう少し知りたいと思う。差し当たっては、卵の塊の写真がインターネットにも載っているようだから、それを探してみようと思っている。