コオロギ類:エンマコオロギ2、カワラスズ

コオロギやバッタの類を注意して観察し始めたのは、昨年の秋からなので、夏前の未成熟の幼虫を注意して見たことはなかった。


エンマコオロギ2

エンマコオロギは、昨年の秋に取り上げた。このところ枯れ草などをひっくり返すと、飛び出して来るものが、エンマコオロギの幼虫らしい。



(2012/06/24 撮影)



(2012/07/08 撮影)

いつもの福光村昆虫記で、子供の時期に白い筋があるのがエンマコオロギとのことなので、たぶん間違いがないだろう。若い齢のときには細長くて、齢が進むにつれて幅広になっていくようだ。



カワラスズ
このコオロギも、翅が伸びきっていないから、まだ幼虫らしい。



(2012/07/09 撮影)

いつもの岐阜大学のサイトをじっとにらんで、後肢にまだら模様が見られることから、カワラスズに近いものと思える。これと似たものとして、マダラスズという種類もあるようだが、この写真のレベルでは区別もつかないようだから、また別の写真が撮れて、正確な同定が出来れば、修正したい。


幼虫時代に翅が伸びていないということは、後肢でジャンプするにしても、翅で飛んで移動しないということか。卵が産み付けられた周辺でエサをとって、その後繁殖の時期になると、大きく移動する必要性が出てくるのだろう。不完全変態の意味を改めて考えてみると、それなりに興味深いことも思い浮かぶ。