ハチ2種:オオカバフスジドロバチ、チビドロバチ

ハチについて、なんとか同定できたものを掲げたい。


オオカバフスジドロバチ
このハチは、ムクゲの木の周りを飛び回っていた。




(2012/08/15 撮影)

いつもの福光村昆虫記のハチのページの冒頭に出てくるオオカバフスジドロバチに一致しているものと思える。腹部に2本の橙黄色い横帯があること、またその正中線上に沿って切れ込みがある。また、胸部はほとんど黒色で、頭部の前面に黄色い部分があること。体の表面が、ざらざらした顆粒状になっていることなど。


このハチは、「ハマキガ科,メイガ科の幼虫を捕らえる」そうだから、ムクゲの花そのものよりも、そこに付いている虫を狩りしていたようだ。それで、しぼんだ花に頭を突っ込んでいるのにも納得する。ムクゲの花のしぼんだものには、いろいろなガの幼虫が潜りこんでいることは、以前にも報告した。



チビドロバチ
このハチは、比較的小さいものだったが、サツマイモの葉っぱの周りを飛び回っていた。



(2012/08/15 撮影)

これも、福光村昆虫記で、チビドロバチだと思える。腹部に2本の黄色い線があり、胸部に少し黄色い部分がある。

少し前に、オオフタオビドロバチを取り上げたときに、この2種で同じような模様をしているので、区別点に自信がなかったが、両者を区別した後では、模様も微妙に違っていて、大きさが違うことが理解できる。


このハチもハモグリガの幼虫を捕らえるそうである。ハモグリガを見たことはないが、サツマイモの葉っぱには、以前取り上げたように、イモキバガなどが葉っぱを重ね合わせて潜り込んでいるから、それを狩りしていたのだろうか。


最初の状況がわからないのだが、このところ、我が家の庭にハチの種類は増えている気がする。そのおかげもあって、いろいろな幼虫の大発生も抑制されているように思える。