リンゴコカクモンハマキ、ナカノホソトリバ

蛾を同定するときに、なんの仲間なのかわからない場合には、いつもの岐阜大学のサイトで蛾の一覧から、形の似た科のところを片っ端から順番に開けて行って、“絵合わせ”をやっている。



(2012/05/09 撮影)

この蛾は、当初はどの科であるのかさえ、なかなか定まらなかったが、最終的にはハマキガ科のハマキガ亜科のものに似ているように思えた。

そのあたりまで絞って、「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」で調べようとするのだが、これもまた絵合わせなので画像をしらみ潰しに眺めて行って、ようやくリンゴコカクモンハマキのあたりだと同定した。

よく似た種類に、チャノコカクモンハマキという種類があって、模様からすると、どちらも似ていてしかも変異があるので、区別にはまったく自信がない。止まっていた葉っぱがリンゴと思っているものだったので、リンゴコカクモンハマキとしておくが、近くにはツバキ科のサザンカも植わっているので、チャノコカクモンハマキがいても不思議ではない。


上の種類で苦労したのに対して、以下の蛾は、かなり特徴的な外形から、簡単に同定できるものと思って写真に撮った。



(2012/05/14 撮影)

かなりピンぼけの写真なのだが、それでもトリバガ科であることは比較的簡単にたどり着ける。しかし、種類の同定の方は、さすがにピンぼけの写真では苦しくて、翅の先が分岐していなくて、白くなった部分があることから、ナカノホソトリバかなあと思う。

飛んでいる雰囲気は、一瞬ガガンボかと思った。「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」では、幼虫の食草がメドハギだということで、ちょうど近くに生えている場所でもあった。


以上、2種類とも、絵合わせだけなので、まったく同定に自信がない。これまでに、蛾として27種を取り上げたようだ。これは幼虫のみのものも含まれているから、まだまだ主要な分類群を網羅するようにはなっていないだろう。少しずつ認識できる種類を増やして行きたい。