ナミテントウ

先にベニシジミについて触れたときに、写真の模様だけで同定出来たことで、チョウの模様の重要性を述べた。今回はその逆で、模様がまったくアテにならないという種類である。






上のテントウムシのうち最初の2つを見つけたときには、模様も明瞭だから、簡単に同定出来て、昆虫の2種がカウントできるなと思ったものだった。ところが、どうもテントウムシの模様というのは一筋縄では行かないらしい。それで、3つ目の違うものも写真に撮ったのだが、どうやらこれも同じらしい。

ナミテントウの斑紋については、いろいろなサイトで触れられている。例えば、このサイトとか、このサイトとか。前のサイトでは、異なる模様間で交尾をしている写真も載っている。後のサイトでは、4つの複対立遺伝子の組み合わせによって、模様が決まってくるらしいことが述べられている。

おそらく、テントウムシの模様については、本や講演などで見聞きしたことがあったかも知れない。なぜこのような多型が維持されるのかについても既に説明がなされているのかも知れない。でも、そういう誰かが既にやったことには、ふーんということで、右から左へと抜けて行ったのだろう。我が家に出現したことで、今後は、テントウムシについても、注意を向けて行きたい。