昆虫で百種到達

上のモンシロチョウで、「路傍百種・我が家の庭編」は昆虫で百種に到達した。全体では256種、動物で115種だから、植物は141種ということになる。植物はかなり頭打ちで、未だ同定が出来なかったり、写真が撮れなかったりして取り上げられていない種類もあるが、昨年の段階で主要な種類は取り上げているようだ。それに比べて、今年になってからは、昆虫の比重が増して来ている。まだまだ取り上げていない分類群もあるから、そのうちに植物の種類数を抜くかも知れない。

昆虫の構成では、チョウが12種、ガが19種、甲虫17種、カメムシ8種、ハチ・アリ類10種、ハエ・アブ類18種、その他16種となっている。この構成がどういうものなのか、昆虫の種類数からすれば、まだまだ特徴が見えてくるところまでは行っていないのだろうが、それでも、我が家の庭の生物相の特徴や、私自身の観察の好みなどを反映しているのではないかと思っている。個々の種の出現の意味を、今後も考えて行きたい。

昆虫の百種を集計していて驚いたことは、百種の内で、未知の種類が90種を占めたことだった。実に9割が、名前を知らなかったか、分類群くらいは知ってはいたが、正確な種類を知らなかったものだった。例えば、シジミチョウの仲間というぐらいは知っていはいたが、どのような種類がいるかなどは、まったく意識していなかった。それで、たとえ目に入ったとしても、白いものがヒラヒラしている程度にしか認識していなかった。

一方で、植物の場合は、6割程度は種名まで知っていたから、かなりのものは、どの仲間か見当がついていたことになる。

いずれにしても、名前を覚えることは、世界を分節化して切り取ることのようだ。季節の移り変わりとともに、種類が入れ替わって行き、どの植物の上にどの昆虫がいるかなどが、少しずつ読み取れるようになってきた。昆虫についてはやっと緒についたばかりというところだろうが、次は、鱗翅類なり甲虫類なりのどこかの分類群で百種を目指していきたい。