モンシロチョウ

モンシロチョウは、我が家の庭でごくありふれた種であり、これまでも何度か取り上げようと思いながら、なんとなく取り上げるチャンスを逸して来た。今回の種で、「路傍百種・我が家の庭編」も、昆虫で百種に到達する。百種目にどの種類を取り上げるか、多少は考えたのだが、モンシロチョウを取り上げることにする。



(2011/08/14 撮影)

今の時期、我が家の庭にはアブラナ科の植物は生えていないと思うのだが、花の蜜を吸いに来るのか、ちょくちょくモンシロチョウが飛んで来る。写真を撮ろうとすると、案外、じっと止まっていてくれなくて、これまでもうまく写真が撮れなかった。

春先などに畑にアブラナ科の作物が植わっているときには、青虫に葉っぱがボロボロに食べられてしまうこともあるのだが、毛虫などとは違って、案外憎めない。小学校の3年生くらいのときだったか、学校の教室で、網で囲まれた飼育箱に青虫を飼育したことがあった。無事に蛹になって、そこからチョウが羽化してきたときには、本当にうれしかった。それに刺激されて、大きなイモムシを拾って帰ったら、綿だらけのマユを作った。なにか見てはいけないものを見てしまったような気がして、その箱をこっそり捨てた。その後、チョウ類の幼虫を飼育することはなくなった。

モンシロチョウについて、ネットで検索をしてみたが、あまりにも身近な昆虫なのか、却って生物学的話題に乏しいようだ。スジグロチョウとの分布の問題や、行動生態学的な研究などが目に付く程度だった。誰もが名前を知っていて、ときには飼育をした経験もあったりする馴染みの種類だろうに、不思議な感じがした。