神島

ある調査に同行させてもらって、南方熊楠ゆかりの田辺湾神島に6月29日に行って来ました。この島は国指定の天然記念物で事前に田辺市などから許可をもらわないと上陸できません。

この島に対する南方熊楠の思い入れは大変なもので、その島へ足を踏み入れることは厳粛な気持ちになります。午前中だけということで、あっという間に時間が経ってしまいましたが、南方熊楠への思いを新たにしました。



神島にて、同じ浜に立つ熊楠を思う

この碑の前に立つと、1930年6月1日に建立されたときの記念写真が思い浮かびます。この碑を建立するために、和歌の推敲や、碑文の文字の清書までにどれだけの精力を投入したことか。そして、その後の天然記念物に指定されるまでの調査など。まさに神島は「熊楠の島」なのだと思います。



熊楠の森に回復のきざし、夏の空

神島には、以前に何回か来たことがありますが、今回が一番きれいな風景のように思いました。海岸の生物もケガキが増えて、いくつかの生物も回復して来ているようです。「こやま」の緑も美しいように思うのですが、山の頂上の部分で樹冠がきれいに揃っていないようでは、まだまだ完全回復とまでは行かないようです。