ヤマトシジミ、ヒメアカタテハ、イチモンジチョウ

先に、タテハチョウやシジミチョウで、ひとつの種を認識すると、それとの比較で、また別の種類が見えてくるようになった。今回は名前を新しく覚えただけに過ぎないが、今後も注目して観察していきたい。

ヤマトシジミは、先の“ウラナミシジミ”として認識したものに比べて、少し小さい感じで、後ろにオレンジ色の模様がないことで気がついた。写真でみると、「へ」というひらがなに似た模様が目に付いて、「へのへのもへの」と書かれているように見えてしょうがない。単に小さいだけでは、世代の入れ替わりで、大きいものと小さいものがいるのかもと考えたりもしたが、模様がはっきりと違っているのだから、まあ別物なのだろう(ツマグロヒョウモンのような例もあるが)。食草がカタバミということだから、我が家の庭にもそこら中に生えている。卵や幼虫も探してみたい。

(2009/10/07 追記)ヤマトシジミという名前だけを見ると、まさしく味噌汁にする二枚貝シジミの名前ではないか。それならと辞書を引いてみると、チョウのシジミは、貝のシジミの殻の内面のような色をしているからだという。たしかにあの微妙な色合いはぴったり一致していると思う。それならば、貝のシジミはというと、殻の表面にある縮んだような模様から「ちぢみ」が転じたのだという。




ヒメアカタテハは、ツマグロヒョウモンに比べて、模様や色合いがやや単純なことから気がついた。幼虫の食草は、ヨモギということらしいから、それなら我が家の庭にいっぱい生えている。



イチモンジチョウは、明らかに見たことのないチョウということで認識した。模様が特徴的だから、とにかく写真に撮っておけば、なんとか同定はできるだろうと思ったが、フタスジチョウやらミスジチョウやら、よく似たチョウがあるようだ。写真がなくて、記憶だけに頼っていたら、とてもどのような模様であったか、思い出せなかっただろう。食草がスイカズラ科の植物だということだが、そのような植物が近所に生えているのかよくわからないので、これも調べてみたい。