ゴーヤとワタヘリクロノメイガ

今年はゴーヤを2本ずつ2ヶ所に植えた。昨年よりは少しは上手に育てられるようになったのか、夏の間はほぼ毎日食べて、周囲の人にも分配できる程度に実ってくれた。そのゴーヤもそろそろ終わりのようだ。花が咲いていると、なかなか片付けられないのだが、竹の棚もガタガタになって来たし、一緒に巻きついているホシアサガオの花もそろそろ終わりになったので、残りの実を採って、撤収ということになった。





少し前になるが、ゴーヤの実の中から出てきた虫について写真を撮っていたもの(9月18日撮影)を調べてみたら、ワタヘリクロノメイガということだった。やはり、このような作物の害虫はよく調べられているようだ。ゴーヤはにおいが強くて、虫が付きにくいとのことだったが、蓼食う虫も好き好きということらしい。


以上のことを、ブログに載せようと思っていたら、昨日、下のような特徴的な蛾に出会った。こういうときに図鑑があれば、それこそ全部のページを眺めているうちに、それらしきものに出会えるのだろうが、手元になかったので、「ガ 翅 透明、茶色、縁取り」などといろいろな単語をならべて検索をしてみて、なんとかワタヘリクロノメイガの雄の成虫であることがわかった。


実のところ、このページの成虫の写真が並んでいるのを眺めていて、一番最後の幼虫のところまで来て、はじめて「あのゴーヤに付いていた幼虫」ということに気がついた。たしかに、幼虫を眺めているだけでは、“ヘリクロ”という意味もわからなかっただろう。学名は Diaphania indica (Sauuder) というらしいが、Diaphania というのも、“透明”を意味しているらしい。


このブログでは、主として、朝起きて自宅の庭を散歩しているときに気がついたことを写真に撮っているので、蛾は、なにかの植物に付いている幼虫が中心になっている。一方、蝶は、花に来ている成虫に目が行くようだ。今回、蛾としては初めて、幼虫も成体も見たことになる。