タマスダレ

今晩から明日の朝にかけて台風が来るらしい。自宅の庭の生物たちも大きく影響を受けるのだろうが、大きな被害がないことを祈りたい。別に神を信じるわけではないが、昔の人たちも、今年の夏のように雨が降らなければ雨乞いをしたり、荒天のときにはじっと過ぎてくれることを願ったことだろう。そのような自然に対する畏敬の気持ちを、家庭菜園や庭の生物を眺めていると感じる。




この週末に、タマスダレの花が咲きそろった。夏の間にも少し咲いたのだが、雨がなくて、葉っぱもかなり枯れかけていたのが、9月末からのまとまった雨で、一気によみがえったようだ。このタマスダレは、近所の人から株分けされた球根をいただいたのだが、冬の間に植えて、一年も経たないうちに、このように見事に咲いてくれた。この自宅前の道沿いの部分は、住宅街の管理人さんが側溝管理のために除草剤を撒いていたようなのだが、これで“花壇”と認めてもらえるだろう。



タマスダレは、ヒガンバナ科ということなのだが、ニラなどと同様に、3枚ずつの花びらと苞が互い違いに並んでいるようだ。おしべが6本で、めしべの柱頭は3つに分かれていて、その中に種子もできるようだ。そんな花の構造が簡単に眺められる。

米原産で、明治初期に導入されたらしい。最近のDIYの店に売っているような派手な花に比べれば、むしろシンプルで気に入っている。

(2009/10/22 追記):今も少しは咲いているが、ほぼピークを過ぎたようで、種子も出来ているようなので、写真を追加しておく。この種子は、発芽をするのだろうか。