オオホシカメムシ

このカメムシは、わりと大きくて、しかも模様も特徴的だから、簡単に同定できるものと思って、写真に撮った。



(2013/09/08 撮影)

いつもの福光村昆虫記を見ると、ヒメホシカメムシに似ているように思える。ところが、ヒメホシカメムシでは、2対の黒い斑紋があるというのだが、写真では、後方の一対が後半部の黒い部分に融合してしまっている。黒色が強くなった“個体変異”ということでもいいのかと思ったが、「似ている仲間にオオホシカメムシがいる」ということなので、そちらも検索してみると、どうもオオホシカメムシの方に似ているように思える。ヒメホシカメムシと並べているのを見ると、大きさが違うことに加えて、ヒメホシカメムシは、表面が粒々状になっているのが目立つようだ。

それで、いつもの岐阜大学教育学部でヒメホシカメムシを改めて見ると、そちらで載っているいくつかの写真は、オオホシカメムシのものを混同しているように思える。


上の写真の個体は、地面にいたのだが、いろいろな記述を読むと、アカメガシワに寄生するとあるので、我が家のアカメガシワを見てみると、雌花の果実が実っているところに、かなり個体数がいるようだ。



(2013/09/13 撮影)


最初、この種類の黒い斑紋は、目玉模様なのかと思ったが、上の写真を見ると、種子の色と対応しているようにも見える。一方で、カメムシ類の写真を眺めていると、むしろ赤と黒の模様を持っているものが目につくようだ。このブログで取り上げたものでも、ナガメアカスジカメムシや、クサギカメムシの幼虫などは、赤と黒の模様が印象的であった。

そうすると、赤と黒の模様にどのような意味があるのかと思えてくる。それで、「赤と黒の模様」といろいろな単語を組み合わせて検索していると、鳥に対する警告色の意味があるらしい。このブログでも、キクビアオアトキリゴミムシ?の項で、赤い色が血の色を思わせることを議論したことがあるようだ。

カメムシに特に多いのは、臭いとセットになって、警告色の意味が増幅されるのだろうか。