マメイヌツゲ

この木は、公園や庭木などでよく植わっているもので、マルツゲというのだと勝手に思い込んでいたが、今回調べてみると、イヌツゲの園芸品種で、マメイヌツゲ、あるいはマメツゲ、タマツゲなどと、呼ばれるらしい。



(2013/05/22 撮影)

昨年辺りから、葉の根元のところに、花が咲いたり果実が実ったりしているのに気がついた。花は小さくて、昨年はうまく撮れずに、取り上げるチャンスを逸してしまった。


(2013/05/17 撮影)

いつもの植物雑学辞典によれば、イヌツゲは雌雄異株らしい。この写真の株は、果実が実っていたことからして、雌株ということなのだろう。「雌花には4本の小さなおしべと中心にめしべがある」とのことで、写真を撮っているときにも、雄しべが見えにくいので、他の花で雄しべがよく発達したものがないか探したものだった。おそらく、雄しべは形式的なもので、花粉などは作られていないのだろうか。


この木は、前の住人の方が、庭木として、サツキと交互に適当な間隔で植えられていたものであるが、何本かは枯れたり勢いが衰えたりで、今回取り上げる1本だけが元気で育っている。伸び放題になって、形が崩れかけていたのだが、妻の母が来たときに、切り揃えてくれたことがあったので、かろうじて形を保っている。庭木を定まった形に整形することは、どうも性に合わないようだ。