カラー(カラマンダリン)

妻が、和歌山県湯浅町に住んでいる友人から、カラーをもらってきた。





(2013/04/13 撮影)

このカラーという品種は、オレンジのような濃厚な味で、皮もむき易くて、袋も比較的うすくて、それなりによく出来た品種のように思える。私が住んでいるところでも、以前から売られていて、年に一度くらいは食べてみようかという気になるのだが、濃厚な味にしては、少し単調な風味で、最近の新しい品種からすると、少し古びた品種というイメージだった。

カラーというのは、この地方の呼び方らしい。いろいろネットを調べてみると、カラマンダリンというのに該当するようだ。Wikipediaでは、独自の項目は載っていなくて、このブログでも何度か触れた〈田中長三郎〉の項目で、1955年にカリフォルニア大学より導入したことが触れてある。カラマンダリンの品種の説明は、〈公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会〉のページやら他のサイトの情報も合わせると、温州みかん尾張系温州)とキング(マンダリン)の雑種ということである。

現在は、アメリカでも商業的には生産されていないらしく、日本でもホームページを見ていると、限られた地域でのみ生産されているようで、レアさを売りにしているようである。

カラーというのは、どういうスペルなのかと調べてみたが、おそらく Kara mandarin ということであるが、その語源や意味は、よくわからなかった。


導入されてからかなりの年数が経っており、また新しい品種も派生していないようであるから、メジャーな品種にはなりきれなかったようであるが、今も植えられていて、歴史を物語るものとして、年に一度くらいは食べて行きたいと思う。