ヒサカキ

この木は、妻が実家から、花が咲く木として持って来たものである。今の家に住み始めた2008年頃に植えたものと思う。ところが、2、3年ほど前から、どう見てもヒサカキ(当地方ではビシャコと呼ぶ)の葉っぱのように思えてきた。ヒサカキは、お供え物用として、産直店の花売場でも馴染みのものである。昨年になって、枝の裏側に実が実っているのにも気がついた。結局、まったく関係のない苗を勘違いして育てていたことになる。今年は、花の写真を撮ろうと注目していたら、しばらく前から咲いているようだった。




(2013/03/23 撮影)

ところが実際に写真に撮って、いつもの岡山理科大学のページと照合してみると、重大な相違点に気がついた。つまり、ヒサカキの花は雌雄異株で、雄花と雌花があるらしい。ところが、我が家のものは、普通に雄しべと雌しべが同じ花の中にあるようである。それで、同定が間違っているのかと、近縁の種類なども見てみたが、それらしきものが見つからなかった。


それで、産直の店に行ったときに、売っているヒサカキを眺めてみると、たしかに雄花と雌花が見つかった。しかし、花以外の点では、我が家のものは、同じものに思える。




(2013/03/24 撮影)

それで、〈ヒサカキ 雌雄〉で検索をしてみると、雄花、雌花だけでなく両性花もあるらしい。〈ヒサカキ 両性花〉で画像検索をしてみても、それなりに出てくるようだから、珍しいものでもないらしい。

ところが、このような性表現が、どのように出てくるのかは、大いに興味を惹かれるところであるが、Wikipediaの〈ヒサカキ〉の項目によれば、よくわかっていないらしい。


こちらの〈なかなかの植物ルーム〉というページでは、両性花の中でも、雄しべが不完全なもの、雌しべが不完全なものがあったりするらしい。検索によれば、性転換するとの報告もあるらしい。なかなか複雑なようである。


我が家の株で、さらに調べようとすると、そろそろ花の時期も終わりになっているようだ。来年のシーズンに、さらに観察してみたい。