シラヌヒ(デコポン)

産直の店で、デコポンが出ていた。今年になって初めて見たので、おそらく初物なのだろう。




(2013/02/11 撮影)

少し小さ目で、4個入って250円だった。予想はしていたが、少し甘みが乗っていなかった。それでも、久しぶりのデコポンの風味を味わった。


Wikipediaシラヌヒの記述によれば、デコポンの名前は「高品質を保つ一定の基準(糖度13度以上、酸度1度以下)をクリアしたものだけがその名を使用することができる」となっている。この基準がどれくらい守られているのか知らないが、今回のものもシラヌヒとして売っていた。

デコポンが出始めて、20年くらいになるだろうか。初めて食べたときには、独特の風味と食べやすさに驚いたものだった。当時は、晩柑類にハッサクと夏みかんくらいしかなかったので、簡単にむけて、袋ごとたべられることに、非常に感激した。形がいびつだったり、皮が傷んだものでも、1個100円くらいはしていたから、それなりの人気を得ていたのだろう。

最初は熊本産だったものが、地元でも作るようになって、値段も下がって来た。規格に合った進物用のものは相変わらず高いのだろうが、規格外のものが産直の店にも出まわるようになった。おかげで、シーズンには日常的に食べられるようになった。味にもばらつきがあるようだが、多少酸っぱいものでもそれなりに美味しい。

我が家にもデコポンの苗木を一本植えているのだが、最初の2008年に2個実った(これは酸っぱかった)だけで、その後は実らないままである。はるみと同様に、我が家の庭で鈴なりになるのは諦めているが、いつまでも食べ続けたい品種のひとつである。