ヒヨドリ

冬の間、生物が活発でないので、〈路傍百種〉で取り上げるネタが見つからないで来ている。年の初めに、ヒヨドリの写真が撮れたのだが、他にも撮れないかと思っているうちに、日が経ってしまった。




(2013/01/06 撮影)

この冬は、かなり早い時期からヒヨドリが来ていたように思う。周囲の家の庭木の実も早々となくなっていったような印象がある。さらに、畑のブロッコリーやホウレンソウの葉っぱやら、サヤエンドウの新芽など、食べられそうなものは、きれいに齧られている。それで、少し腐ったミカンなどを切って置いておくと、喜んで集まって来てくれる。上の写真も、ムクゲの下に置いたミカンを食べに来ていた個体である。



(2013/01/29 撮影)

ヒヨドリを識別出来るようになったのは、大学院生時代に教えてもらって以来である。飛び方が波形になるのも、そのときに教えてもらったように思う。双眼鏡などで覗くと、どこかうす汚れた顔をしていて、あまり可愛らしくない鳥だと思った記憶がある。結構大きな鳥であり、当然目にしているはずなのに、それまではまったく気がついていなかったことで、もっと鳥のことを知りたいと思ったものだった。

我が家の周りでは、冬の初めから春まで目立って目に付くようだが、いつからいつまでいるのか、きちんと確認したことはない。今年の冬の寒さは、そのような出現時期に微妙に影響しているのかも知れないのだが、それがわかるようになるには、まだまだ観察が足りないようだ。